過敏症の子どものサポート法

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

> 小学生の息子ですが、過敏症で、かなり繊細、傷つきやすい子どもです。絶えず怯えています。

> 学校には行っていますが、クラスメイト達が授業中お喋りしてうるさく先生が叱っている。それが辛くて恐いと言います。私には大した事ではないように思います。

> 担任の先生は単に大人しい子と認識されているようです。担任の先生に現状を伝えるべきなのでしょうか?大きくなればもう少し逞しい子になっていくのでしょうか?

最近、過敏症(専門用語でいうとHSP)の子が増えています。そこで本日は過敏症の子どもに接するうえで注意することと、学校での悩みに対して親はどの程度まで口をはさむべきか解説します。

過敏症以外の悩みでも使える考え方です。この考え方がわかると、今度子どもがどんな悩みを持ったとしても上手にサポートできるようになると思いますよ!

過敏症の子どもの育て方で注意すること


過敏症の子どもというのは、通常の子以上に周りの空気を吸ってしまいます。例えば今回のケースでいうと、先生が叱ることに対して「怖い」と感じています。

通常の子どもであれば、「A君また悪さしたんだね」という感じで流せるのですが、過敏症の子どもの場合、このように感じることができません。まるで自分が叱られているように感じてしまうのです。

仮にどんな子であっても、1日5時間先生が叱り続けていたら、気分が悪くなりますよね?過敏症の子どもの場合、10分先生が叱るだけで、まるで5時間先生が叱り続けていたような気持ちになってしまうのです。

休む時間を作れるように、先生にお願いする


そこで大事なことは、気分が悪くなった時休めるようにしておくことです。学校は集団生活の場です。生徒が悪いことをしたら、先生が叱るのは当然です。

だからそれをやめてもらうのは難しいです。じゃあどうすればよいのかというと、先生の叱責で気分が悪くなった時、保健室などですぐに休めるようにしておくのです。

こういったことを伝えておかないと、「保健室に行きたい」と子どもが言ったとき、「サボりたいだけだろ」と言われてしまうからです。

またあまりに酷い場合は、親に電話をしてもらい、迎えに行くようにしましょう。

子どもの許可を取ってから伝えるのがベスト


小学校低学年であれば、そのまま学校に伝えてOKです。ただ、小学校高学年から中学生以降になると、学校に伝えるのを嫌がる子がいます。こういった場合、無理に伝えない方が良いです。

「また辛くなったら先生に言うからいつでも言ってね」と言い、2週間程度様子を見ましょう。あまりに症状がひどく、子どもが苦しんでいるなら、こっそり先生に伝えるのはOKです。

この場合、先生にも「この話は子どもに伝えないでください」と伝えましょう。基本的には、子どもの意思を尊重した方が、子育てはうまくいきます。

本日のまとめ

昭和初期のように、近所付き合いがたくさんあり、家族が川の字のように寝ていた時代は、過敏症の子どもは少なかったです。個人のプライバシーが尊重される現代だからこそ、出てくる症状だと思います。

とはいえ、時代の変化に逆らうことはできません。そういった症状が増えているなら、それに合わせて子育てを変えていくことが大事です。HSPの子育て法については、以下のページにもまとめてあるので、よかったら参考にしてみてください。

>>HSPの子どもへの接し方

明日ですが、「今の時代、大学には行くべきか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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