先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の息子が毎朝腹痛になり、学校へ行けません。どうしたらいいでしょうか。
子どもが毎朝腹痛で学校を休みたがる場合、本当に体調が悪いのか、それともストレスなのかの判断って難しいですよね。
そこで今回は「腹痛で学校を休む子どもへの向き合い方」を解説しましょう。実は、いろいろな原因が考えられます。
子どもの状況や性格に合わせて対応することで、スムーズに改善させることができます。親子ともに気持ちが楽になり、今後も安心して生活できるようになるはずです。
よくあるのは「過敏性腸症候群」
子どもが朝になると腹痛を訴え、学校を休みたがる場合、「過敏性腸症候群」の可能性が高いです。
これは、学校に行くこと自体がストレスになり、その影響でお腹が痛くなるという症状になります。この場合、無理に登校させるのはやめましょう。
無理矢理「頑張って学校に行きなさい!」と言うと、さらにストレスが強くなり、症状が悪化してしまうこともあるからです。
そのため、まずはストレスの根本を改善しましょう。原因が改善するまでは、自宅で様子を見るか、フリースクールや登校支援室を活用することを検討しましょう。
状況別!腹痛の原因と改善ステップ
「過敏性腸症候群」の根本であるストレスの原因は、主に以下の3つが多いです。
1つ目は、友達関係の悩みです。この場合、先生に間に入ってもらい友達作りのサポートをお願いしましょう。
2つ目は、いじり・いじめです。先生に相談しても改善しない場合は、加害者の親とも話し合いをする必要があるでしょう。
3つ目は、勉強のストレスです。わからない問題は親が教えたり、塾や家庭教師を活用したりするのも一つの方法です。
学校の先生の対応がストレスになっている場合は、症状を説明し、対応を変えてもらえないか相談しましょう。
もし、金曜の夜や土曜の朝もずっと腹痛が続く場合
翌日学校がない金曜の夜や土曜日の朝にも腹痛が続いている場合、何らかの病気が隠れている可能性もあります。
- 盲腸(急性虫垂炎)
- 便秘による腹痛
- ピロリ菌感染
「腹痛=仮病」と決めつけず、まずは子どもの話をじっくり聞き、必要な対応を考えていくことが大切です。
本日のまとめ
朝の腹痛の多くは「過敏性腸症候群」が原因です。無理に登校させるのではなく、原因を特定しストレスをなくしましょう。
特に多い原因は、友達関係の悩みです。学校とも連携をとりながら、解決することが大切です。
週末も腹痛が続く場合は、病気の可能性があるので、早めに受診するといいでしょう。
明日ですが、「発達障害の子育て勉強会を行いました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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