私立中学に進学すべきかどうかの判断方法

最近増えている相談があります。「私立中学に入学したものの、授業についていけないのですがどうしたら良いですか?」という相談です。

正しいプロセスで子どもを私立中学に入れているなら問題ありません。勉強方法を工夫するなどして乗り越えられます。

しかし間違ったプロセスで子どもを私立中学に入れている場合、授業についていけなくなると危険です。それがきっかけで不登校となり、いずれ強制退学になる可能性があるからです。

そこで本日は、私立中学に入れようか公立中学に入れようか悩んでいる方向けに、「子どもを私立に入れるべきかどうかの判断方法」をお伝えします。

高校受験や大学入試の進路選択にも役立つ思考法なので、参考にしてみてください。

私立中学に無理やり入れた場合、80%の確率でトラブルが発生する


子どもを私立中学に入れる流れはいろいろあると思います。

その中で一番ダメなケースは、子どもが行きたくないと言っているのに、親が無理やり「今頑張って私立に行けば、あとで楽できるよ」と言って入れるパターンです。

私の経験上、この形で私立中学に入った子は、8割勉強についていけなくなります。その結果、部活を辞めて3年間勉強のみの辛い人生を送るか、途中で公立に変わるかのどちらかになります。

「ダメなら公立に戻ればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、一度私立中学に入った子が、再度公立中学に戻るのって難しいです。プライドがあるからです。

小学生の時、少し他の子よりも成績が良いからと言って、安易に私立に入れるのは危険です。

子どもの意思で私立に入るなら高確率でうまくいく


では、子どもを私立中学に入れてうまくいくケースは何でしょうか?「子ども自身が私立に行きたいという意思を持っている」ケースです。

例えば、「仲の良い友達が私立を選ぶから自分も行く」「嫌いな友達が公立に行くから自分は私立に行く」「将来レベルの高い高校に進学したいから私立に行く」など子ども自身が私立中学を希望した場合、高確率でうまくいきます。

仮に入学後に学校が合わなかったとしても、大丈夫です。自分の意思で進学しているので、勉強を頑張ったり、プライドを捨ててでも公立に戻って頑張ることができます。

子どもを私立中学に入れるべき判断基準は「子どもの意思があるかどうか」ということになります。

何も知らない子どもに私立中学の選択肢を提示する方法


とはいえ、小学生の子どもが自ら「私立中学に行きたい」というのはまれです。そもそも「私立中学って何?」という子がほとんどだからです。

そこで、子どもを私立に行かせたい場合は、「私立という選択肢もあるよ」というのを伝えてあげることが大事です。資料を見せてみる、学校説明会や学校祭に参加してみるなどして、「この学校はどうかな?」と提案してみるのです。

提案してみて、「行きたくない」と言うなら、公立に行かせる。「この学校に行きたい」と言うなら、中学受験専門の塾に入って勉強する。こういった流れで進めていくのが良いです。

高校受験と同じで、親ができることは選択肢を与えることのみ。最後どうするかを決めるのは子どもという形で、サポートしてあげましょう。

本日のまとめ


公立中学、私立中学どちらがが良いというのはありません。それぞれに良いところがあります。大事なのは「子どもがどちらの学校を希望しているか」です。

高校、学習塾、部活動、習い事も、全て選び方は同じです。親がいくつか選択肢を与えて、最後は子どもに決めさせる。

こういった流れで物事を決めていくと、その道でつまづいても子どもは乗り越えることができます。そして、こういった子育てを行っていくと、大人になった時「決断力や判断力がある人間」になります。

本当にダメなことは親が強制すべきですが、それ以外のことはできる限り、子どもの意思を尊重してあげると良いと思います。

明日ですが、「保存版!高校受験小論文の対策法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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