先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高校1年の息子がいます。時間管理が苦手で、進学校に入ったものの、成績は下から数えた方が早いです。
発達障害確認の5項目全て当てはまります。本人も当てはまると言ってましたが病院に行く気はありません。
このような子は、どう時間管理させたらいいのですか?また、見守るようにしたら、ますますゲームにどはまりし、成績はガタ落ち。生活は乱れてます。
発達障害の有無に関わらず、時間管理が苦手な子は少なくありません。ゲームばかりして勉強をしない状態だと、つい口出ししたくなりますよね。
そこで今回は、「時間管理できない子の改善法」をお伝えしましょう。親がしっかりサポートをすることで、状況は改善できます。
子ども自らゲームをやめて勉強を始めることもできるようになり、親のストレスも激減するはずです。
目次
まずは「時間管理が苦手」以外の原因を探ろう
そもそも、なぜゲームにはまって勉強ができなくなっているのでしょうか。
この原因は、「時間管理ができないから」だけではありません。たとえば、
- 進路選択のミス(レベルが高すぎる学校を選んでしまってついていけない)
- 愛情バロメータの低下(子どもの心のエネルギーが不足している)
- やる気が出ない(目標や夢がなく、勉強の意味を見いだせていない)
- 勉強方法がわからないから(やりたくてもできないためゲームに逃げている)
- 学校でのトラブルがあって勉強まで手が回らない
根本的な原因への対処法
原因がわかったら、その原因に応じたアプローチが必要です。具体的にいくつか例をあげましょう。
「進路選択のミス」が原因だった場合
「転校」か「努力してついていくか」を子ども自身に選ばせることが重要です。親が決めるのではなく、本人に決めさせましょう。愛情バロメータが低い場合
愛情バロメータを上げていきましょう。子どもの正常な要求にはできる限り応えることで、心のエネルギーを回復させます。やる気が出ないことが原因の場合
「なぜ勉強するのか」を明確にするため、進路について具体的なイメージ(どんな職業につきたいか)を持たせましょう。勉強が嫌なら、働くという選択肢も含めて考えさせることが大切です。
このように、原因に応じたアプローチができれば、ゲームにはまって勉強できない状況は改善できるでしょう。
時間管理ができるようになる方法
時間管理ができるようになるには、どのようにサポートすればいいのでしょうか。
高校生にもなると、親の助言を素直に受け入れてくれないことが多いです。そのため、できることなら中学生のうちに習慣をつけておくといいでしょう。
もちろん、今からでもできることはあります。一番重要なのは、「失敗したタイミングを活かすこと」です。
たとえば、遅刻が続いて先生に注意されたとします。その時に、一緒に改善策を話し合いましょう。
失敗したときに話し合うことで、子どもは話を聞いてくれるからです。具体的には、
- アラームの設定
- 親が朝声かけをする
- 朝やっていることで前日にできることを見つけて先に終わらせておく
本日のまとめ
ゲームにのめり込む原因は、単なる「時間管理の問題」ではなく、進路ミス・愛情不足・やる気の低下など様々です。
まずは原因に応じた対応を行い、心のエネルギーや勉強への目的意識を整えていきましょう。
その上で、失敗したタイミングを活かして、具体的な時間管理のサポートを一緒に考えていくことが大切です。
明日ですが、「過干渉子育ての末路と改善した事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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