先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
スマホ依存症と酷い反抗期で、要求が止まらずエスカレートしています。自律神経乱れから起立性調節障害と診断されました。
児童精神科に受診予定です。この頃要求がエスカレートし、思い通りにならないと暴れます。
子どもの要求がエスカレートすることって、ありますよね。親としては、どこまで聞いていいのか迷うことも多いと思います。
そこで今回は「子どもの要求がエスカレートしたときの対応法」をお伝えしましょう。間違った対応をすると、要求がさらに増える可能性があります。
一方、正しい対応を行えば、親子関係を良好に保ちながら落ち着きを取り戻すことができるはずです。
子どもが暴れる3つの理由
今回のケースのように、子どもが感情的になり暴れてしまう背景には、以下のような理由があります。
1つ目は「愛情バロメータ不足」です。親の愛情がうまく届いていないと愛情バロメータが下がり、子どもの「心の器」が小さくなります。
その結果、ちょっとしたことでも我慢できずに暴れてしまうことがあります。
2つ目は「親がイエスマンになっている」からです。子どもが暴れたり、間違った要求をしてきたりしても聞いてしまうケースです。
子どもは「暴れれば言うことを聞いてもらえる」と学習するため、要求がエスカレートしていきます。
3つ目は「発達障害による特性」です。ADHD傾向があると、衝動性をコントロールするのが難しく、イライラが爆発することがあります。
主にこれらの3つが、子どもが暴れてしまう原因です。まずは、どこか当てはまる所がないかをチェックしましょう。
親ができる具体的な対応法
暴れる子どもに対して親ができることは、2つあります。1つ目は「愛情バロメータを上げること」です。
まずは、子どもが何を求めているのかをしっかり見極めて、正常な要求を満たしてあげましょう。
たとえば、好きな料理を作る、子どもがしたい話をする、家庭の居心地を良くすることなどで、愛情バロメータは上がります。
2つ目は「ダメなことはダメと伝えること」です。感情的にならず、落ち着いたタイミングでダメなことはダメと伝えましょう。
「イライラする気持ちはわかるよ。でもあの行動はいいの?」という感じです。
子どもの感情は受け止めつつも、行動の善悪はしっかりと伝えることが大切です。
対応しても改善しない場合は?
それでも改善が見られない場合は、発達検査を受けるといいでしょう。
ADHDなどの発達障害が原因の場合は、認知行動療法や薬物療法など専門的な支援が効果的だからです。
お近くの心療内科や、小井出博文先生のような公認心理師にお願いすると検査できます。
なお「起立性調節障害」は朝起きられない症状であり、暴れるなどの行動とは直結しません。愛情バロメータが上がると、改善することも多いです。
本日のまとめ
子どもが暴れる背景には、「愛情バロメータ不足」「親がイエスマンになっている」「発達障害による特性」があります。
子どもの正常な要求を満たして愛情バロメータを上げつつ、ダメなことは冷静に伝えることが重要です。
改善が見られない場合は、専門機関での発達検査や適切な支援を受けましょう。少しずつ落ち着きを取り戻していくはずです。
明日ですが、「超簡単!ゴールデンウィークの学習法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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