先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
ADHDの高一の息子。中3に不登校を経験しましたが、なんとか専修に入りました。学校の仲のいい友達が学校を休むから自分も休むと言います。
それを認めてもいいのでしょうか?1学期は4日欠席、遅刻もたまにありました。マイナスなことばかり人に左右され、このまま嫌なことから逃げるだけの人生になってしまうのではないかと心配です。
子どもが「友達が休むから自分も休む」と言い出したら、困りますよね。
そこで今回は、「友達に流されて学校を休むのは認めるべきか」についてお伝えしましょう。
対応を間違えると、子どもの休み癖はひどくなります。スムーズな対応をすれば、子どもは自分で考えて行動できるようになるはずです。
友達が休むから休むは認めてはダメ
結論から言うと、友達が休むから休むという理由は認めてはいけません。なぜなら一度認めてしまうと、それが癖になるからです。
将来社会に出たとき、同僚が休むから自分も休むという理由で会社を休み続けたら、クビになる可能性があります。
ダメなことはダメと、伝えましょう。ただし、子どもに伝えるには、愛情バロメータを上げておくことが大切です。
ここの土台ができていないと、子どもは親の話を聞いてくれないでしょう。
別の理由がないかチェック
友達が休むから休むというのは、一つの言い訳の可能性があります。本当に学校が楽しくてやりがいがあるなら、友達が休んでも学校に行くからです。
そのため、何か別の理由があるかもしれません。友達から嫌なことをされているのか、先生と合わないのかなど。一度、聞いてみましょう。
何かトラブルがあるなら、学校に相談することが大切です。学校もできる範囲で、対応してくれるでしょう。
どうしても状況的に難しい場合は、学校を変える、学校をやめて働くという選択も考えていけばいいです。
ADHDの衝動性からきている場合
もしお子さんがADHDの場合、衝動性が原因で突然休むと言っている可能性もあります。
この場合は、一旦落ち着かせることが重要です。突然「休む」と言い出したら、すぐに否定せずに一旦受け止めましょう。
少し時間を置いてから、もう一度冷静に話をすれば、「やっぱり行こうかな」と気持ちが変わることもあります。一呼吸置いて、対応してみましょう。
症状がひどい場合は、小井出先生などの公認心理師に相談するのもおすすめです。専門の対応を学んでおくと、よりスムーズに対応できます。
本日のまとめ
友達が休むから休むというのは、認めてはいけません。一度認めると癖になり、将来社会に出たときに困るからです。
ただし愛情バロメータが低いと聞いてくれません。次に、別の理由がないかチェックしましょう。
ADHDの衝動性からきている場合は、一旦落ち着かせてから冷静に話をすることが大切です。
明々後日ですが、「子どもが約束を破ったときの効果的な声かけ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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