先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1の娘。夏休み中に「宿題やりなさい」と伝えたら、(道山先生の本を持ってきて)「これちゃんと読んで!」と言われました。
やりなさいと言ってほしくないとわかったので、言いませんでした。その結果、夏休みの宿題は終わらず。始業式当日、「宿題をやってなくて叱られるのが嫌だから」と学校を休みました。
私はどうしたら良かったのでしょうか?「勉強しなさい」「宿題しなさい」は言わないほうがいいのでしょうか?
私は自身の書籍の中で、「しなさい言葉はやめた方がいい」と書いています。
ただし、宿題や勉強のことを一切言ってはいけないわけではありません。何も言わないと勉強しない子には、親がサポートをする必要があります。
そこで本日は、「勉強しなさい」と言わずに子どもに勉強をさせる方法をお伝えしましょう。
手順通りに行えば、子どもとの関係を悪化させることなく、机に向かわせることができます。
子どもが本当に言いたかったこと
思春期の子どもは、「〇〇しなさい」と言われることを嫌います。今回の相談者さんのお子さんも、このことが言いたかったのでしょう。
では、どうすればよかったのでしょうか。答えは「言葉を変える」です。
- 「早く宿題しなさい」ではなく、「宿題どれくらい進んでる?」
- 「ゲームをやめなさい」ではなく、「何のゲームしてるの?」(ゲームが終わった後で)「ゲーム楽しかった?そういえば宿題はどんな感じ?」
宿題のサポートをしてはいけないわけではなく、サポートの仕方を変えることが大切なのです。
宿題を親が手伝う具体的な流れ
では、実際に宿題をやっていない場合、どのように親が手伝えばいいのでしょうか。
はじめに「愛情バロメータUP」です。日頃から、子どもと話ができる関係をつくっておきましょう。
次に「終わらせる期日を決める」です。期日がないと、人は行動できません。子どもと相談して、宿題をいつまでに終わらせるかを決めましょう。
このとき、「丸付けとかならできるから言ってね」などと、親が手伝えることを伝えておくといいです。
最後に「終わらなかったときどうするか決める」をしましょう。期日になっても終わらない場合、親が手伝うのか、終わるまでゲーム禁止するのかなどを、事前に話し合っておきます。
ここからの挽回方法
今回の相談者さんの場合、「叱られるのが嫌」という理由で学校へ行かないとのことでした。
この場合は、答えを写してでもいいので宿題を終わらせましょう。このときは、親も一緒に手伝ってあげるといいです。
これでも学校へ行けない場合は、原因は他にあります。
愛情バロメータが低いのか、友達とトラブルがあって行きたくないのか、原因を突き止めましょう。
こちらを解決することで、学校に行けるようになります。
本日のまとめ
宿題をやらない子には「宿題をしなさい」ではなく、「宿題はどう?進んでる?」と言葉を変えて伝えましょう。
また事前に終わらせる期日を決めて、親も丸付けなどできることを手伝う流れをつくることが大切です。
明日ですが、「受験に勝ち抜く効率的な学習法3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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