先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
まずは愛情バロメータをあげる努力しており、部活の話やゴミ捨てなどのお願いも聞いてくれるようになりました。
この時期はこれに徹するというお話がありましたが、先生の書籍漫画を読ませたいと思ってます。
どのタイミングで紹介したらいいのかわかりません。本人から勉強の仕方を聞いてきたタイミングでいいのでしょうか?
私は今までに、4冊の書籍を出版しています。その中でも「マンガでわかる中学生の成績アップ勉強法」は、中学生本人がマンガを読むだけで効率のいい勉強法がわかる本です。
>>マンガでわかる中学生の成績アップ勉強法
子どもの成績を上げるために、こうした本を読ませたいor効率のいいやり方を子どもに伝えたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
ただし、間違ったタイミングで与えると効果が出ません。そこで今回は「勉強のアドバイスをするベストなタイミング」をお伝えしましょう。
正しいステップで勉強法を伝えることができれば、やる気も勉強効率も上がります。成績はぐんぐん伸び、志望校の合格率も確実にUPするはずです。
子どもの成績を上げる3つのステップ
そもそも、子どもの成績を上げるには、3つのステップが必要です。
1つ目は「愛情バロメータ」を上げることです。これにより勉強する気力が生まれ、親のアドバイスを聞いてもらえる親子関係ができます。
2つ目は、勉強のやる気を引き出す「動機づけ」です。99%の子は、勉強が嫌いです。それでも勉強をさせるには、子どもに「勉強したい」と思わせなければいけません。
そのためには、簡単な目標とごほうびを決めたり、心の底から行きたいと思える志望校を見つけたりする必要があります。
3つ目は「効率の良い勉強方法を教える」ことです。このタイミングで初めて、勉強本を渡したり、勉強のアドバイスをしたりすることができます。
つまり愛情バロメータを上げて、さらに動機づけができるまでは、勉強方法を教えても効果が出ないのです。
愛情バロメータをチェック
では、具体的に何から行っていけばいいのでしょうか?まずは、愛情バロメータをチェックすることから始めましょう。
愛情バロメータが上がっているかどうかは、次の条件を確認することでわかります。それは、
- 子どもと他愛のない話ができるか
- 簡単なお願いを聞いてもらえるか
今回の相談者さんの場合、「部活の話やゴミ捨てなどのお願いも聞いてくれる」とあるため、愛情バロメータはクリアしていると考えられます。
ここができていない場合は、勉強のアドバイスよりも先に愛情バロメータを上げることから始めていきましょう。
動機付けをしてみて反応を見よう
上記がクリアした場合、動機付けをして反応を見てみましょう。たとえば、親子で一緒に目標とごほうびを決めたとします。
すると、「勉強をしたくてもやり方がわからない」「頑張ったのにテストの点数が上がらない」などの新たな問題が発生するでしょう。
このように子どもが悩んだタイミングで、マンガを渡したりアドバイスしたりするのがおすすめです。
子ども本人も成績が上がらず困っているため、スムーズに読んでくれる可能性が高いでしょう。
本日のまとめ
成績を上げるためには、愛情バロメータを上げ、動機付けをした上で、効率的な勉強方法を伝えるという3ステップが必要です。
子どもに勉強方法をアドバイスしたい場合は、まずは親子関係を良好にすること、そして自ら勉強したくなる環境を作ることから意識していきましょう。
明日ですが、「子どもの成績が上がる目標の立て方3つのコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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