先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学生の息子は、とても元気で友達と遊ぶことが大好きです。しかし、気が短く一言一言が相手に刺さるようなきつい言い方をします。
仲良い友達ができたかと思えばすぐ友達は離れていってしまい、クラスで話すぐらいのお友達はいますが放課後に誘ってくれる友達はいません。
少しは落ち込んで悩んでほしいのですが、落ち込む様子はないように思えます。
今は他校の子と遊んでいますが、その子も離れてしまうのか心配です。どう対応したらよいでしょうか。
人間関係は、子どもにとっても最も重要です。ここがうまくいかないと、不登校につながる可能性も出てくるでしょう。
そこで今回は、こうした状況でのチェックすべきポイントと親がやるべき対応法を解説します。ここさえ間違わなければ、きちんと改善することができます。
良い人間関係を築けるようになり、充実した学校生活を送れるはずです。
まずは愛情バロメータをチェック
はじめに、愛情バロメータ(親の愛情が子どもに適切に届いているか)をチェックしましょう。
愛情バロメータが低いと、子どもは家庭内でストレスを抱えてしまいます。そのストレスを、学校で発散するために人が傷つくことを言っているのかもしているのかもしれません。
そのため、まずは愛情バロメータを上げることから行いましょう。
具体的には、過干渉をやめて子どもの要望に応えつつ、相手を傷つけるきつい言葉遣いは良くないことをしっかり伝えることが大切です。
親の言葉を見直す
愛情バロメータがすでに高い、もしくは愛情バロメータが上がったのに直らない場合は、「親の言葉遣い」が原因かもしれません。
親子は鏡のようなもので、親が子どもに使う言葉を子どもはそのまま友人にも使うようになるからです。
母親が問題ない場合でも、父親や他の家族(兄弟など)がきつい言葉を使っていたら同じです。さらに、クラブチームの監督などの言葉が影響することもあります。
この場合はやめてもらうよう相談するか、それでも状況が変わらない場合は、クラブを変えるなどの対応が必要になるでしょう。
ASD(自閉スペクトラム症)の可能性を考える
上記をクリアしても直らない場合は、ASD(自閉スペクトラム症)の可能性も考えられます。
ASDは「どんな言葉が相手を傷つけるか」を想像するのが難しいという特性があるため、本人は悪気がなくて言っている可能性があるからです。
この場合、小井出博文先生などの公認心理師にお願いし、ソーシャルスキルトレーニングを通じて、適切なコミュニケーションの仕方を教えてもらいましょう。
親だけの対応では改善が難しいため、専門家に相談をしてみることが必要です。
本日のまとめ
子どものきつい言葉遣いを改善するためには、愛情バロメータを上げて、親の言葉遣いを見直しましょう。
それでも改善しない場合は、専門的なアプローチが必要となることもあります。
まずはスクールカウンセラーや公認心理師などの専門家に相談してみるといいでしょう。
明日ですが、「不登校解決勉強会2024を行いました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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