先日、こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
海外在住で、12歳から6年制高校に通う息子。学校は、半年ごとの成績で赤点が2回続くと留年か転校になります。
前期に赤点を取り、今学期も成績が振るわず、留年が本人のためと思い話していましたが、突然「学校を辞める」と言い出しました。
例年、留年者は各クラスに1〜2人います。急な進路変更に賛成できないと伝えると、息子は生活態度が乱れ、テストを白紙提出、楽器練習もやめ、全てを拒否するようになりました。
愛情表現を心がけていますが、この状態が1ヶ月続き苦しいです。
子どもが突然学校をやめたいと言い出すと、困惑してしまいますよね。
今回は「学校を辞めたいと言う子どもの対応法」について解説しましょう。間違った対応をすると、子どもは態度で抗議するようになります。
上手にサポートをすれば、親子関係を改善し、冷静に話し合いができるようになるはずです。
原因は、子どもを否定したこと

今回の1番の原因は、お子さんを否定してしまったことです。お父さんお母さんが、否定をしようと思ったかどうかはわかりません。
ただ伝え方の問題で、子どもには否定と、とらえられてしまったのでしょう。
通常、子どもが自分の思いを受け止めてもらえたと感じたら、白紙提出や楽器演奏をやめるということはありません。
今は、態度で抗議しているような状況です。これは、自分の気持ちを理解してもらえなかった時に起こります。
謝罪→話し合いがベスト

今回、親は否定したつもりがなかったとしても、子どもには否定としてとらえられてしまっています。この部分を、一旦謝りましょう。
言い方としては「あなたの意見をうまく聞けなくてごめんね。もう一度しっかり話し合いをしたいから、そこは許してほしい」という感じです。
子どもが落ち着いたら、なぜ学校をやめたいのかという理由を聞きましょう。
学校が合わない、勉強についていけないなどがあるかもしれません。これを聞いたら、親も気持ちが変わる可能性もあるでしょう。
学校を辞めるのが悪いわけではない

子どもが学校をやめると決めているなら、その意思を尊重するしかないでしょう。
残念に感じるかもしれませんが、中学・高校は人生の通過点で、ここでやめても将来が決まるわけではありません。
ただし、やめた後どうするかは考えておく必要があります。
日本に戻って公立学校に通う、働くなどの選択肢を提案し、「どれを選んでも応援するから、自分がやりたいことを選びなさい」と伝えましょう。
親子関係が悪い時にこの話をすると反発で決めてしまうことがあるため、まずは話し合える環境を整えることが大切です。
本日のまとめ

子どもが学校をやめたいと言う原因は、親が子どもを否定してしまったことです。
一旦謝罪をし、その上でなぜ学校をやめたいのかという理由を聞きましょう。学校を辞めるのが、悪いわけではありません。
中学高校は、人生の通過点です。やめた後どうするかを話し合い、子どもの選択を尊重しましょう。
明後日ですが、「部活漬けで勉強ゼロの子どもへの対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ






































































































































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