子どもが勉強をしないとき、言うことを聞かないとき、親としてどんな声をかけたらいいかわからなくなること、ありますよね。
今回は、そんな方に役立つ声かけ本を4冊紹介します。1冊目はビリギャルでおなじみ坪田先生著『人に迷惑をかけるな』、2冊目は楽々かぁさんの『伝わる声かけ変換』。
3冊目は足立啓美さんの『すごい声かけ』、4冊目はYouTuber葉一先生の『親のすごい声かけ』です。どれもとても勉強になります。
大事なポイントを押さえて紹介するので、今日からのあなたの子育てに役立てていただければ幸いです。
※なお、一部私の主観も入っていますので、書籍の内容とずれていることがあります。予めご了承ください。
目次
「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない (坪田信貴:SB新書)
この本で坪田先生が一番言いたいことは、「やめなさい」と制限をかけるのではなくその子にあった可能性を見出そうということかと思います。
書籍の中で印象だったのは、以下の内容です。
現代の子育ては「あれはダメこれもダメ」と子どもの才能を潰しています。たとえば、「水たまりがあるからよけなさい」ではなく、入った後で「ぬれちゃったね」で良いのです。
子どもは靴がぬれることで、気持ち悪くなることを学ぶからです。子どものころに、できるだけたくさんの失敗をさせてあげましょう。
坪田先生が、子どもにかけたい言葉をまとめたものです。現代の教育に疑問がある場合、参考になると思います。
>>「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない
伝わる声かけ変換(大場 美鈴:あさ出版)
楽々かぁさんは、3人の子どもの母親です。ご自身が実践してうまくいった言葉をまとめています。
たとえば、「あんた何やってんの」ではなく「お母さんはそういうの嫌だな」と伝えましょう。
親を悲しませたい子どもはいないので、これは効果的だと私も思いました。他には、「一生やっちゃダメ」ではなく「ルールを〇日間守れたら、制限を解除します」と言いましょう。
そのほうが、子どもからすると頑張る目標ができるのでやる気になるからです。言い方ひとつで、親の言いたいことが子どもに効果的に伝わるのがよくわかります。
お子さんが落ち込む言葉をかけてしまい悩まれてるいる場合、参考になると思います。
>>楽々かぁさんの伝わる!声かけ変換
子どもの心を強くするすごい声かけ(足立啓美:主婦の友社)
今はやりの「レジリエンス(=復元力)」を伸ばすことに特化した書籍です。中でも、7羽のオウムの話は参考になりました。
子どもの心が弱くなる理由が、7羽のオウムに例えて解説されています。非難オウム、あきらめオウム、心配オウム、正義オウム、無関心オウム、罪悪感オウム、敗北感オウムの7つです。
お子さんがすぐに落ち込んでしまう場合、この7つのどれかのパターンだと思います。そして、なぜこうなるかがわかれば、それに合ったポジティブな声かけをすることで安心させることができます。
お子さんの心が折れやすい場合、参考になります。
>>子どもの心を強くするすごい声かけ
親のすごい声かけ(葉一:SBクリエイティブ)
日本一の教育系YouTuber葉一先生の書籍です。小学生の子どもの勉強サポートに特化した内容ですが、中学生の子にも使えます。
たとえば、勉強になかなか取りかかれない子は、「勉強=大変」と思っています。そこで「どれくらいの量ならすぐに始められる?」と言ってみましょう。
「これくらいならできそう」と思えば、頑張れるからです。また、言われないとやらない子には「この漢字、自分で読めたらかっこよくない?」と言ってみましょう。
小学校低学年の男の子には「かっこいい」という言葉は響くからです。
少ししか勉強しない子には、「●●なら3個はいけると思うんだけどね。一度チャレンジしてみない?」と言ってみましょう。
新しいチャレンジを提案することで、自分で決めた限界を超える量に挑戦できるからです。小学生のお子さんがいる方には、特におすすめです。
>>親のすごい声かけ
本日のまとめ
「声かけ」を工夫すれば、子育てはうまくいきます。勉強に対してやる気が出たり、約束を守れるようにもなるでしょう。
子どもが自信をなくしてしまっているときに効果的な声かけなどもあるので、気になるものがあれば読んでみてください。
明日ですが、「中高一貫校で子どもが落ちこぼれたら?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!今はやりの声かけ本4冊読んでみました
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