「周りの子の影響を、敏感に受けている感じがする」
「HSPの子どもへの向き合い方がわからない」
という悩みを持っていないでしょうか?実は、HSPの子は不登校になりやすいというデメリットがあります。しかしそれとは別にすごく大きなメリットもあります。
そこで、元中学校教師で現在は年間3000組の親子の勉強をサポートしている道山ケイが、HSPの子どもの特徴や育て方について解説します。
この方法で、HSPの子どもに向きあっていけば、仮にお子さんが酷いHSPであっても、将来活躍できる子に育てることができます。その結果、明るい未来になると思います!
目次
まずはチェック!10個の診断テスト
そもそもHSPとはなんでしょうか?ハイリー・センシティブ・パーソンの略で「他の子以上に周りの変化に敏感な人」のことです。
といっても、イマイチピンとこないと思うので、まずは以下の10個の診断テストを受けてみてください。10個中、6個以上当てはまればHSPの可能性があります。
チェックする前に意識してほしいことがあります。それは、HSP=悪い特徴ではないということです。
まずは、フラットな気持ちで診断していただければと思います。
①他の子以上に驚く
後ろから驚かすと、他の子より反応が激しい。②物事に対して慎重
一般的な子だったらすぐやろうとすることを、すごく慎重になって躊躇してしまうことがある。③うるさい場所よりも静かな場所が好き
ざわざわしている場所に行くと、パニックになってしまう。④友達が悲しんでいることに傷つきやすい
人の気持ちを敏感に察知し、他人が傷ついていることは自分も傷つきやすい。⑤親が考えていることを先読みできる
親が考えていることを先読みできる。⑥直感で物事を決めると上手くいく
何事も頭で考えて決めるより、直感で考えて決めたほうが上手くいく。⑦急な変化が起こるとパニックになる
周りが急に変化するとパニックになってしまう。⑧汚れに敏感
自分自身の汚れ、部屋や教室の汚れに敏感。⑨他人の細かい変化に気付くことができる
友達や先生の小さな変化に気づくことができる。⑩どんなことにも完璧にこなそうとする
「あれもこれも良くしたい」と、完璧にこなそうとする。さて、いくつあてはまりましたか?10個中6個当てはまればHSPの可能性があります。
この場合、これから解説する「HSPの子ども向けの子育て法」を実践すれば、その子の能力がより伸びていくと思います。
HSPの子どもの代表的な3つの特徴
HSPについてもう少ししっかりと理解しておきましょう。代表的な特徴が3つあります。
この点を理解すると、HSPの特徴や心理がより深くわかると思います。
他人が気づかないことに気づいてしまう
HSPの子どもは、他の子よりも周りの変化を敏感に察知します。その結果、他人の髪型の変化やお父様お母様の心などを感じ取る力がものすごく強いです。
また、他人の考えや周りの変化を読んだり、時代の波をとらえたりする能力もとても高いです。 つまり、時代の最先端を行っている人は、HSPの気質を持っていることが多いです。
時代の変化を敏感にとらえることで、他の人よりも一歩先の行動をすることができるのです。
良い空気も悪い空気も吸ってしまう
HSPの子どもは、周りのざわついた悪い空気を吸って、イライラしてしまうという特徴があります。これは、周りの空気を吸いやすいということです。
うまく生かせば、長所にすることができます。たとえば、ポジティブなことばかり言う環境や、お互いを高め合っていくような環境にいると、他の人以上に良い空気を吸うことができます。
その結果、周りの力を利用して、自分自身を高めていくことができます。
感情の起伏が激しい
HSPの子どもは、感情の起伏が激しいという特徴があります。その結果、小さいことでイライラしたり、少し嫌なことがあるととんでもなく落ち込んでしまったりします。
ここまでにお伝えした3つの特徴をしっかり押さえるだけで、場面ごとの対応が分かると思います。HSPの特徴を上手に生かしてお子さんに接してあげると良いと思います。
ハイリー・センシティブ・パーソンの子どもを伸ばす育て方
お子さんがHSPの場合、どのように接すれば子どもの才能を伸ばすことができるのでしょうか。 ここでは特に大事な2つのポイントを解説します。
特徴を受け止め理解すること
1つ目は、HSPの特性を理解して受け止めるということです。周りの環境に敏感というところや、良い空気も悪い空気を吸ってしまうという特徴を例に挙げます。
クラスの雰囲気が悪い場合、HSPの子は悪い空気を吸って疲れてしまいます。酷い場合、学校に行けなくなるケースもあります。
子どもが疲れて学校に行けない状態なら、無理に行かせてはいけません。無理に行かせようとすればするほど子どもは悪い空気を吸って疲れてしまい、長期的な不登校になってしまうからです。
しっかり休ませたり、本当にひどい場合は転校させたりして、子どもを悪い環境から脱出させることを意識しましょう。
プライバシーが守れるようにしてあげる
2つ目は、プライバシーを守れる空間を作ることです。 HSPの子どもは、周りの空気を吸いやすく心が疲れやすいです。
学校だと常に人がいて疲れやすいので、家ではその子だけのプライバシー空間を作ってあげましょう。 プライバシー空間を作るだけで、気持ちを落ち着かせることができるからです。
1~2時間気持ちを落ち着かせられると、心の充電ができます。そうすれば、次の日も学校に行くことができるでしょう。
家の中にプライバシー空間がないと、疲れが取れなくなっていづれ学校へ行けなくなります。 疲れが限界に達する前に、気持ちを休ませてあげてください。
心が敏感だからこそ、学校と連携することも重要
HSPの子は周りの刺激に敏感です。そこで、先生と連携をすることが特に大事です。
担任の先生には、「うちの子はHSPです。周りの空気に敏感なところがあります」ということを伝えておいてください。
ひとこと伝えておくかどうかで先生の見方が変わるからです。何も伝えていない状態で、子どもが授業中に廊下に飛び出したとします。
すると先生は「サボっている」と考え、叱ってしまいます。あらかじめ伝えていれば、「教室がガヤガヤして辛い状態なんだな」と思います。
その結果、副担任の先生を呼んで、「〇〇くん、少し疲れちゃったので、別室で休ませてもらえませんか」とお願いする対応ができます。
お子さんも「先生から理解してくれた」と感じるので、学校が嫌いにならずに済むのです。このように、親から子どもの症状を伝えてあるかどうかで先生の対応はかなり変わります。
どうしてもストレスが限界に達したときの対応法
もちろん、それでも子どもは限界が来る時があります。卒業式や入学式の練習など、常に人混みにいると疲れてしまって、「もう無理!」となることがあります。
そこで、限界が来たときに備えて、あらかじめ先生と約束をしておきましょう。授業を受けられなくなったら親が迎えに行くことを、担任と決めておくのです。
それだけで、その子は気持ちは楽になります。 このように、担任の先生と連携しておくだけで、HSPの子は学校でも過ごしやすくなります。
HSPの特徴をマイナスに考えるのではなく、「時代を読む能力に長けている」とポジティブに考え、子どもの才能を引き出していきましょう。
一緒に学んでほしい!起立性調節障害の子どもの特徴と不登校の対応法
今回お伝えした内容を意識して、HSPに向き合っていただければ、上手にお子さんの才能を引き出すことができると思います。
ただ、子どもが疲れて朝起きられなくなったり、ストレスが限界に達して学校に行けない…というケースもあります。その場合、起立性調節障害が関係しているかもしれません。
もしお子さんが朝が苦手なら、次のページで解説していることを意識して接してみてください。 1か月以内には、朝起きられるようになるはずです。
>>簡単!起立性調節障害の治し方
また、これまでに対応を間違えてしまい、すでに不登校になってしまったというケースもあるでしょう。この場合、次のページで解説した方法で先生と連携を取ってみてください。
たとえ長期的な不登校であっても、上手く対応できれば最短1ヵ月で解決できるはずです。
>>元教師が解説!不登校の原因と1ヵ月で治る解決ステップ
【親向け】思春期の子どもが確実に伸びる子育て手順
最後になりますが、現在私は、思春期の子どもがいるお父様お母様向けに、全国で思春期の子どもと接する方法を解説する勉強会を開催しています。
ただ、距離の関係で会場まで来られない方もいます。そこで、思春期の子どもに対する細かい接し方を無料で解説する講座を配信しています。
題して「思春期の子育て講座」です。こちらの講座では、親に対する暴言や暴力の解決法や、スマホ依存を解決した後上手に勉強させる方法などを解説しています。
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よかったらこちらも参考にして、お子さんの才能を確実に開花させていただけると嬉しく思います。
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本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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