先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
新中2の息子。塾で数学の授業を受けていますが、なかなか成績が上がりません。塾の宿題は、答えを見ながらやっています。
これでは意味がないと思い注意したのですが、何ヶ月か経ち、いまだに答えを見ていました。宿題の量が多い訳ではありません。
答えを預かるとか、そこまでしないといけないでしょうか?親子関係も悪くありません。どうすればもっと前向きに、ズルをしないで勉強できますか?
「子どもが答えを見ながら宿題をしているので、成績が上がらない」という悩みを持っている方は、結構多いです。
ただ状況によっては、答えを見ながらやった方が効率がいいこともあります。そこで今回は、「答えを見ながらやっていいケース」と「答えを見ながらやってはいけないケース」を紹介しましょう。
頭ごなしに叱らず、状況に合わせてサポートすれば、成績UPにもつながります。
答えを見ながらやるのと、答えを写すのは大違い
まず、そもそも答えを見ながら問題を解くのは、悪いことではありません。むしろ、効率のいい方法です。
わからない問題をひたすら考えるくらいなら、答えを見て理解した方がいいからです。
ただ、何も考えずに書いてある答えを写すのは、効率的な勉強とは言えません。ただの作業だからです。
まずは子どもがどちらのパターンか、チェックしましょう。
数学で大事なことは繰り返すこと
今回のご相談は、数学の成績が上がらないとのことでした。数学は、繰り返し解くことが成績アップのポイントです。
一度、答えを見ながら解いただけでは点数は上がりません。少なくとも3回、できれば5回は繰り返して解くことが大事です。
この時、前述したように解き方のわからない問題は、最初は答えを見ながらでも問題ありません。解き方を理解してから解き直せば、短時間でマスターできるからです。
長時間考えてもわからない問題は、特に悩みすぎない方がいいです。最大でも5分考えてわからなければ、すぐに答えを見ましょう。
答えを写すのは悪いことか?
参考までに、上に「何も考えずに書いてある答えを写すのは効率的な勉強ではない」と書きました。
しかし、最初から答えを写したほうがいいケースもあります。たとえば、テストに出ないような宿題の場合です。
こういったものは頑張って解いても点数が上がらないので、サクッと写して終わらせてしまった方がいいでしょう。
また、初めてワークを解く場合も同様です。ほとんどの問題が解けないなら、とりあえず答えを写してしまってから覚えて行った方が効率的でしょう。
本日のまとめ
今回の相談者さんのお子さんが、どういった理由で答えを写しているかわかりません。ただし、上記の2つのケースで写しているなら、問題ないでしょう。
それ以外の場合で写しているなら、おそらく成績は上がりません。そういったときは、点数が上がらず悩んだタイミングで、勉強を改善する流れを伝えましょう。
明日ですが、「いじめの加害者になりやすい育て方TOP3」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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