先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
成績が1か2しかない子に「勉強しなさい」って言いたくなるけど、これも我慢でしょうか。
子どもの成績が振るわないと、親としては「勉強しなさい」と言いたくなりますよね。特にオール1や2の場合は、危機感も強くなるでしょう。
そこで今回は、『成績オール1or2でも「勉強しなさい」はNGなのか?』について解説します。
適切な対応をすれば、子どもは自然と勉強するようになります。親としてもストレスが減り、親子関係も良好になっていくはずです。
結論:「勉強しなさい」は言わない
結論から言うと、オール1でも「勉強しなさい」とは言わない方がいいでしょう。
なぜなら、思春期の子どもはこの言葉でやる気にはならないからです。
小学校低学年までなら、言われたとおりにする子もいます。しかし、思春期の子にはこの言葉はほとんど効果がありません。
仮に最初は効果があったとしても、言い続けると親子関係が悪化してします。さらに勉強しなくなる悪循環に陥ってしまうでしょう。
成績を上げる3ステップ
では、「勉強しなさい」と言わずに成績を上げるにはどうすればいいのでしょうか。次の3ステップで、成績を上げられます。
はじめに、愛情バロメータを上げましょう。愛情バロメータが上がると、子どもは気力がわき、嫌なことでも頑張れるようになります。
しかしこれが低いと、どんな声かけをしても効果がありません。そこで「勉強しなさい」という言葉をやめて、子どもが好きな話題で会話をしましょう。
次に、やる気を引き出しましょう。中学1、2年生ならちょっとしたごほうびと目標を決める、中学3年生であれば心の底から行きたい進路を一緒に考えるのがおすすめです。
最後に、勉強効率を上げるサポートをしましょう。オール1や2の場合は、必ず誰かが付き添って教えてあげる必要があります。
親が横について一緒にやるか、塾や家庭教師を利用するかを検討しましょう。
具体的な勉強法
オール3以上を目指すなら、定期テストの2週間前から平日2時間、土日4時間ほどは勉強が必要です。この時間が確保できていない場合は、勉強時間が足りません。
時間は確保できているのに成績が上がらない場合は、勉強のやり方に問題があります。よくあるのは、わからない問題をそのままにしていることです。
この場合、親や塾の先生が解き方を教えて、解けるようにすることが大切です。また、勉強のやり方自体を間違えている子もいます。
どの教科も基本的な流れは同じで、教科書→基本問題→応用問題の順でマスターしましょう。
基本問題までできれば、オール3は取れるようになります。英語や国語は音読をすること、数学は例題を解くことからはじめましょう。
本日のまとめ
成績がオール1や2でも、「勉強しなさい」という声掛けは効果はありません。むしろ、親子関係が悪化して逆効果になりがちです。
まずは愛情バロメータを上げ、やる気を引き出し、効率のいい勉強法をサポートするという3ステップを実践しましょう。
わからない問題があれば、親や家庭教師が教えて、解けるようにすることが大切です。
明日ですが、「2025年度版!子育ておすすめ本TOP3」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。