ごほうび作戦がうまくいかないときの対応法

ご褒美

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中1男子。次のテストに向けて、本人と相談してご褒美を決めましたが、「どうせやってもできない」と言い、ひたすら友達とオンラインゲームをしています。

自己肯定感が低い状態だと思います。会話はできますが、勉強をせず部活を休んでゲームする姿にイライラして、「いつまでゲームやる予定なの?」と声をかけてしまい、愛情バロメータを上げることができずにいます。

側にいると更に口を出してしまうので、外に出て近づかないようにしていますが、放っておいてもいいですか?

また、本人がどうせ無駄と思っている状態の時、どのようにやる気を引き出すと良いのでしょうか。

思春期の子どもが勉強に対してやる気を持たず、親としてどのように接したら良いか悩むケースは少なくありません。

そこで今回は、子どものやる気を引き出すためのアプローチとして、いくつかのポイントを紹介しましょう。

親としての接し方を見直すことで、子どもが自らの意志で前向きに勉強に取り組めるようになります。成績も、グングン上がっていくはずです。

テストに向けてのやる気を失ってしまう2つの原因

中学生

ご褒美や目標を決めても取り組まない理由は、次の2つが考えられます。

1つ目は、いらないご褒美を設定しているからです。ご褒美が、子どもにとって魅力的でない場合、やる気を引き出す効果は期待できません。

親が決めたご褒美ではなく、子どもが本当に欲しいと思うものであることが重要です。

2つ目は、目標が高すぎるからです。達成が難しい目標を設定すると、初めから「どうせ無理だ」と諦めてしまいます。

最初は子ども自身が「これくらいなら頑張ればできるかも」と思えるような、小さな目標設定から始めることが大切です。

愛情バロメータをあげないと、自己肯定感は上がらない

愛情

そこで、再度ごほうびについて話し合ってみましょう。ただし、どれだけごほうびを決めても、愛情バロメータが低いと子どもは勉強しません。

自己肯定感が低くなるため、どれだけ低い目標を設定しても「どうせ無理」と感じてしまったり、そもそも勉強するためのエネルギーが出てこないからです。

そこで、一緒にゲームをしたり、子どもの好きな話を聞くなどして、愛情バロメータUPをしましょう。

親子のコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことで、自然と子どもは親の期待に応えたいと思うようになるはずです。

やる気が出ない時はどうする?

考える

それでも子どもが勉強をしない場合は、それ以上無理に何かを言わなくてもいいでしょう。

ご褒美作戦は、無理やり勉強させるための「餌」ではなく、あくまでやる気を少しUPさせるものだからです。

そのため、やる気が出たらラッキーくらいの感覚で作ることが重要です。

「ごほうびを決めたんだから、頑張って勉強しなさい」と言ってしまうと、「勉強させるための餌」と捉えられてしまうため注意しましょう。

本日のまとめ

親子

ご褒美や目標が子どもに合っていないと、やる気を引き出せません。ご褒美は子どもが本当に欲しいものを選び、目標は小さく設定しましょう。

それでもやる気が出ない場合は無理に言わず、親子の信頼関係を深めることを意識していくことが大切です。

明日ですが、「超簡単!読書嫌いを克服させるコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!ごほうび作戦がうまくいかないときの対応法

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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