先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3男子です。今年からゲーム依存で勉強しなくなりました。「制限しなかったら勉強する」が口癖なので制限なしも試しましたが、ゲーム、YouTubeやり続けました。
このような子にはどう対処したらいいですか?平気で嘘をつき困っています。
中3なのにゲームばかりしていたら、受験が心配ですよね。スマホ没収を考えるお父さんお母さんも少なくないでしょう。
では、どういうサポートをすれば、状況を改善して勉強をさせることができるのでしょうか。実は、効果的なやり方があります。
ただ、間違った対応をしてしまうと、依存は激しくなって勉強させるどころではなくなります。親子関係も悪化し、問題行動にも発展する可能性があるため注意しましょう。
目次
ゲーム依存と勉強しないは別物
実は、「ゲーム依存になったら勉強しなくなる」というわけではありません。
ゲームを長時間しても、きちんと勉強する子もいるからです。そのため、ゲームと勉強は別々で考えましょう。
ゲーム依存は、主に「親子関係の悪化」「自律性が養われていない」「ルール決めが上手くいっていない」のが原因です。
勉強しないのは、主に「親子関係の悪化」「やる気がない」「やり方がわからない」が原因です。
つまり、「ゲームを辞めさせる」ことよりも、勉強をしない原因を改善してやる気UPさせていきましょう。
中3の場合のやる気UP法
中3の勉強のやる気を高めるためには、3つのステップがあります。まずはこの順に、行ってみてください。
STEP1:「愛情バロメータUP」
親子でゲームの話ができるぐらい、良好な親子関係を築いていきましょう。子どもの要求をできる限り聞くことが、大切です。STEP2:「志望校の明確化」
子どもの行きたい条件を聞き出し、心の底から行きたい志望校を見つけていきましょう。これが見つけられれば、子どもは自ら勉強するようになります。STEP3:「脇役サポート」
子どもがつまづいていたら、そこを手助けしましょう。ただし、求められていないのにアドバイスすると逆効果になります。やる気が出ないときは?
上記の3つのステップをやっても、やる気が出ない子もいます。
小さい頃から勉強のことを言われ続けてトラウマに思っていたり、勉強しなくても志望校に合格できそうだったりする場合です。
このときは、無理やり勉強させる必要はありません。進学希望の場合は、今の実力で行ける学校に入学させましょう。
もちろん、「もっと上を目指せばよかった」と後悔するかもしれません。しかし、これは本人の責任です。
この失敗をバネに、高校生活や大学受験、就職などで成功できれば問題ありません。
本日のまとめ
ゲームばかりして勉強しない子どもには、ゲームを辞めさせることよりも、勉強のやる気を上げることを意識しましょう。
中3の場合は、愛情バロメータUP、志望校の明確化、脇役サポートの3ステップを行うことが大切です。
明日ですが、「否定的な言葉が子どもにもたらす悪影響」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。