最初に質問です!学校に行く目的ってなんだと思いますか?
というのも、学校に行く目的を理解していないのに「学校を休んではダメ!早く起きなさい」と言っているお父様お母様が非常に多いです。
理由を理解していないため、子どもから「何で行かないといけないの?」と聞かれても「とにかく行きなさい」としか言えないのです。
これでは子どもは納得できないため、親のことを信頼できなくなります。そこで本日は私が考える学校に行く目的についてお伝えします。
これが100%正解ではありませんが、今答えが見つかっていない場合、答えを見つけるヒントになるかと思います。
なお、本日は中学生向けの記事のため、以下中学生向けに文章を書いていきます。もし共感されたら、お子さんにもシェアしていただけると嬉しく思います。
目次
学校に行く最初の目的は勉強と集団行動
あなたは学校に行く目的ってなんだと思いますか?目的を考える上で、少し学校教育の歴史についてお伝えします。
現代の日本は、学校に行って勉強するのが当たり前ですよね?ただ昔は学校に行くことができるのは、選ばれた人だけでした。
多くの国民は、文字を書いたり、読んだりすることができなかったんですね。文字を書けるだけでも「すごい人」と言われる時代だったんです。
さすがにこの状態だと、日本は発展できないですよね?そこで今から150年ほど前から少しずつ学校ができ始め、誰もが勉強できる時代になったんです。
また当時は、頻繁に戦争が起きていました。学校を卒業した子どもたちの多くは兵士となり、日本のために戦っていたんです。
戦争で敵国に勝つためには、日本国民が一致団結して、リーダーの指示に従って行動することが大事です。そこで学校では、リーダー(先生)の指示に従い、集団行動する練習もしました。
つまり学校が作られた最初の目的は「勉強」と「集団行動」ができるようになるためだったのです。
日本の教育は世界トップレベル
「勉強」と「集団行動」を学ぶことができる日本の教育は、世界トップレベルです。なぜなら、この戦略が上手くいったため、日本はすごく豊かになりました。
今の日本には、食べるものがなく餓死する人ってまずいないですよね?これは日本が本当に豊かな国だからです。それを作ってくれたのは、間違いなく日本の教育です。
だからあなたのおじいちゃんおばあちゃんに「何で学校に行くの?」と聞くと、おそらく「勉強するためだよ」と言います。
また「先生の言うことは絶対に聞かないとだめだよ」とも言います。これはおじいちゃんおばあちゃんは、「勉強」と「集団行動」を学ぶために学校に行っていたからです。
集団学習から個別学習に変わり、戦争がない平和な時代へ
「勉強」と「集団行動」と言われても、「そんなのやりたくない!」って思いますよね?実はこれは自然な気持ちです。
なぜなら、今の日本には戦争はありません。また誰もが自由にインターネットや本で学びたいことを学べる時代です。するとわざわざ学校で集団行動や勉強をする必要なんてなくなりますよね?
おそらくあなたは感覚的にそれに気づいているため、勉強を頑張ったり、先生の言うことを聞きみんなと同じ行動をとることに嫌気がさしているのだと思います。
勉強は家で一人でできます。集団行動をしなくても、一人で仕事をして、一人で生きていける時代にもなりました。それだけ考えると、学校って必要ないって思いますよね?
では学校に行かなくても良いのか?というと実はそうではないのです。今でも学校に行くことは大切なことです。
友達なしでは人間は成長できない
なぜ学校に行くことが大事なのかというと、人間は「他人と繋がることで成長できる生き物」だからです。
もっとわかりやすく説明すると、人間は友達と悩みを共有したり、喧嘩をしたり、喜び合ったりすることで、大人になることができるのです。
家で一人で黙々と勉強して東大に入ったとします。もちろん知識はつくと思います。でも心が成長できないんですよね。
だからちょっと嫌なことがあっただけですぐに鬱になってしまったり、周りの人と協力したりできないため、将来働いたり結婚したりすることにすごくストレスを感じるようになってしまうのです。
現代の日本というのは、こういった人がすごく増えています。こういった時代だからこそ、学校に行く目的は「友達と会って話をするため」だと私は考えています。
フリースクールや学習塾でも問題ない
ここまでの話を読んで、「道山先生!私今学校に行けていなんです。このままだとまずいですか?」と思われたかもしれません。
大丈夫ですよ。学校に行く目的は「友達に会うため」なので、無理に行きたくない学校に行く必要はありません。
ただ、友達と会うことができる場だけは作っておいたほうが良いと思います。それが週に1回行くフリースクールなら、フリースクールに通うだけでも問題ありません。
学校には行けないけど、学習塾や習い事には行けて、そこで友達と会うことができるならそれだけでも大丈夫です。大切なことは一緒にいて楽しいと思える友達と定期的に会って話をするということです。
既に友達と話すことにストレスを感じてしまうなら、最初はお父さんやお母さんと話すだけでも大丈夫です。慣れてきたら少しずつ年齢が近い人と話す機会を作れば良いです。
本日のまとめ
1900年代までであれば、学校に行く目的は「勉強」「集団行動」の2つでした。2000年代からは、「友達と会って話をするため」に変わってきています。
時代は日々変わっていくので、これは仕方がないことです。大事なことは、時代が変わったらそれに自分自身が対応していくことです。
この目的をきちんと理解できると、仮に学校に行けていなくても、「友達と遊ぶ機会が定期的にある」「自分自身で学びたいことを学べている」なら問題ないと言うことがわかります。
ただし、この2つを自分だけの力で行うのはなかなか難しいので、楽したい場合は上手に学校を利用すると良いですね。
あと自分が将来進みたい道の通過点に高校受験がある場合は、今の時代であっても「勉強」は大事になります。
明日ですが、「1年生で欠席が多いと受験に影響するの?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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