読書をすると成績は上がる!当たり前のような話に聞こえるかもしれませんが、これは果たして本当なのでしょうか?
実は最近見つけたこちらの書籍に、その答えが全て書いてありました。
>>最新脳科学でついに出た結論
脳科学のスペシャリスト川島隆太先生の研究室と仙台市の小中学校が共同で読書と成績の関係について調べて分かったことがたくさん書いてあります。
本日はその中から、特に面白かったデータを紹介します。今、子どもが本を全く読まないと悩んでいる場合、一方読み過ぎて悩んでいる場合、非常に参考になると思います。
データ1 1日の読書時間と成績の関係性
1日の読書量と成績は、どれくらい関係があるのでしょうか?以下データは、小学5年生から中学3年生までの子どもの、1日の読書時間と4教科の平均偏差値をまとめたものです。
- 全く読まない子どもの偏差値:47.5
- 1日10分未満の子どもの偏差値:49
- 1日10分~30分の子どもの偏差値:51
- 1日30分~60分の子どもの偏差値:51.5
- 1日1~2時間の子どもの偏差値:51.8
- 1日2時間以上の子どもの偏差値:51
このデータを見るとわかるのですが、偏差値50以上を取るには、1日10分以上の読書が必要だというのがわかります。
ひとつ面白いのは、2時間以上読書をする子どもは、30分~2時間未満読書をする子たちに比べて偏差値が低いことです。
これは、2時間以上読書をしている子の多くは、睡眠時間を削って読書をしているからだそうです。
データ2 睡眠時間と成績の関係性
そこで気になるのが、睡眠時間と成績の関係性です。睡眠時間が短くなると成績は下がりそうですが、果たしてどれくらい削ると成績が下がるのか?
こちらについても、この書籍に答えが載っています。以下のデータは中学生の睡眠時間と平均偏差値の関係を表したデータです。
- 1日の睡眠時間が5時間未満:44
- 1日の睡眠時間が5~6時間:47
- 1日の睡眠時間が6~7時間:50
- 1日の睡眠時間が7~8時間:52
- 1日の睡眠時間が8~9時間:51
- 1日の睡眠時間が9時間以上:49
このデータを見ると、偏差値50以上を取るには1日6時間以上の睡眠が必要というのがわかります。ただ、9時間以上寝てしまうと、逆に成績が下がるのもわかると思います。
これは睡眠が悪いのではなく、たくさん寝るとその分勉強時間が減ってしまうからです。子どもの体力によって必要な睡眠時間は異なりますが、中学生の場合、6~9時間(ベストは7.5時間)くらいが良いようです。
興味のある本を提案すれば誰でも本を読める
先日行った、思春期の子育て勉強会応用編の中でもお話ししたのですが、子どもの性格タイプによって本を読んで学ぶのが合う子とそうでない子がいます。
本が合わない子の場合は、さらに効果的な方法で学ばせることができます。※詳しい話は、また来年の勉強会でお話しします。
ただ、どれだけ苦手な子であっても、1年に5冊くらい(1日10分くらい)なら本を読むことができます。これは私が教師時代に、どんな本嫌いな子どもにも本を読ませることができたので間違いありません。
その方法は何かというと「その子の興味のある本を提供する」だけです。バスケが好きなら、プロバスケットボール選手の自伝を提供すれば、必ず読めます。
まずは1日10分で良いので、読書をしたくなる環境を整えてあげましょう。それが、成績UPへの近道です!
本日のまとめ
1日10分以上読書をしている子とそうでない子の偏差値は、大きく異なります。じゃあ、たくさん読書すればよいかというと、そういうことでもありません。睡眠時間を削ってまで読書をすると、逆に成績は下がります。
また、子どもには性格タイプによって、読書が得意な子、苦手な子がいます。得意な子は、睡眠時間を削らない程度であれば問題ないので、たくさん読みたい本を読みましょう。
苦手な子は、好きなジャンルの本を見つければ、1日10分くらいは読めるはずです。この10分により成績が上がるなら、勉強よりも楽だと思います。
「読書離れが起こる原因」「読書効果を高める本の読み方」「音読と速読の上手な活用法」など、他の興味深い内容もたくさん書いてありますので、よかったら成績UPに活用してみてください。
>>最新脳科学でついに出た結論
明日ですが、「高校受験に失敗する子ども7つの特徴」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。