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私は教師時代
「今の日本人と言うのは日に日に、
人間関係を作る力がなくなってきているな」
とすごく感じていました。
と言うのは、クラスの子どもたちを見ていると、
みんな少し喧嘩や誤解が生じただけで、すぐに話をしなくなってしまったり、
好きな子がクラスにいないだけで、
簡単に不登校になったりしていしまいます。
またこの時期になると必ず来る相談が、
「新しいクラスになって友達ができません」
と言う中学生からの相談です。
これはおそらく、
- 共働きが増えたことによる親子のコミュニケーション不足
- 都会に移り住むことが増えたことによる近所付き合いの減少
- 学力至上主義によって子ども同士で遊ぶ時間が減った
そこで今日は、
今の時代を生き抜く上で大切な、
「友達作りで一番大切なこと」をお伝えします。
みんなと仲良くしなさいは半分間違い
小学校の先生が良く言う言葉の一つに、
「みんなと仲良くしなさい」
と言う言葉があります。
確かにみんなと仲良くできたら、
これほどいいことはないと思います。
ただ今の時代これをしようとすると、
友達関係が上手くいかなくなることが多いです。
と言うのは、上にも書いたように、
今の時代は多くの子が人間関係が下手です。
 
だから、ほとんどの子にとって、
本当に信じられる友達と言うのは、
1~3人くらいしかいません。
例えばA君とB君とC君が仲良しで、
いつも一緒にいるとします。
そんなときA君がみんなと仲良くしようとして、
D君E君とちょこちょこ遊ぶようになったとします。
すると必ずある出来事が起こります!!
それは、
B君とC君がA君の悪口を言い始めるのです。
「あいつ最近D君とE君と遊び始めているよ」
「俺たちを裏切ったんだな!ムカツク」
みたいな感じです。
A君はそんなことは1ミリも考えていないです。
ただ先生の教えてくれたように、
みんなと仲良くしようとして、D君E君と遊んだだけなのに、
結果的にはB君C君から嫌われてしまうのです。
私のクラスで起こった友達関係のトラブルというのは、
ほとんどが上記のようなケースです。
特に女の子はこのケースですぐに友達関係が崩れ、
酷い場合は3年間ずっとお互いの悪口を言い合う
ケースもあるくらいです。
全てはコミュニケーション下手が原因です
ここまでの話を読むと、
B君とC君が悪いように感じてしまうのですが、
実はそういうわけではありません。
なぜならB君とC君は、
本当にA君から裏切られたと感じてしまっているからです。
じゃあどうすべきなのか?
結局一番大事なことは、
みんなと仲良くしようとするのではなく、
自分にとって一番居心地が良い人と仲良くする
と言うことだと私は思います。
おそらく50年くらい前のように、
子どもたちみんながコミュニケーション力が高ければ、
上記のようなケースでも、B君C君は、
「まあまたA君はこっちに戻ってくるでしょ」
と考えて悪口を言うことはなかったと思います。
ただ今の子どもたちのように、
一人の友達を作るだけでも大変な労力が必要な時代だと、
一人の友達がいなくなるだけで裏切りと捉えてしまうのです。
だからこそ、
「自分にとって誰と一緒にいるのが一番居心地がいいのか」
を冷静に考えてその子たちととにかく深い関係を作る
というのが大事なのかなと私は思います。
挨拶や部活などの関わりを持つことは大事
もちろん学校は一つの社会なので、
いつも遊ぶほどの中ではない子に対しても
- 毎朝しっかりと挨拶をする
- 部活や学級の仕事などは一緒に出来る関係を作る
- 独りぼっちの子がいたら話しかけてあげる
というようなことくらいは、
できるようになってほしいです。
また普段からそういった気遣いをしておくと、
もし自分が一番仲の良い友達と喧嘩をしてしまっても、
すぐに他の友達と遊べるようになります。
まずは一番大事な友達と深い関係を作る。
もし余裕があったら他の子に対して、
最低限の気遣いができるようにする。
この2つを意識すれば、
きっと友達関係が上手くいくようになると思います。
※これはあくまでも私の考えなので、
これが100%正しいという話ではありません。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
道山ケイ
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