先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
> 親が変われば子どもも変わると思います。ただ、主人と私とでは考えが正反対です。先生のお話をわかってもらうのにはかなりの時間と勇気が要ります。私だけ頑張ってもいいですか?
夫婦間で、子育ての価値観が異なるといろいろ大変ですよね。理想を言うなら、二人が同じ考え方で子育てを進めるのがベストだと思います。
ただ現実は違います。ほとんどの場合、夫婦の子育てに対する価値観は真逆であることが多いのです。では、価値観が異なる場合どうしたら良いのでしょうか?
実は大事な考え方が2つあります。この考え方を意識できるかどうかで、子育てが上手くいくかどうかも決まります!参考にしてみてください。
旦那様や奥様を変えるのは不可能です
最も大事な考え方の1つ目、それは「旦那様や奥様(以下、パートナー)を変えようとしない」ことです。なぜなら、「変わりたい」という意思がない人を変えるのは無理だからです。
私の勉強会に参加されるとわかるのですが、多くのお父様お母様は「変わりたい」という気持ちで参加されます。そういった意思のある方ですら、自分を変えるのはなかなか大変です。
自分の意思があっても変われないのに、意思すらない人をどうして変えられるのでしょうか?まず無理ですよね。
「変わりたいという意思がないパートナーを変えようとしない」これは夫婦で子育てを行っていくとき、非常に大事な考え方になります。
自分が変われば、子どもを変えることができる
では、パートナーの悪影響によって子どもが荒れている場合はどうしたら良いのでしょうか?この場合、まずは自分にできることが何かを考えるようにしましょう。
仮にパートナーがお子さんに「勉強しろ」と怒鳴るとします。この時に、あなたは「そういう言い方しないで!」とお子さんを守っていますでしょうか?また、愛情バロメータを上げる努力を最大限できていますでしょうか?
「もうこれ以上できることがない」という状態なら仕方がないのですが、ほとんどの場合、まだまだできることがあると思います。まずは、それを行ってください。
パートナーが子どもの愛情バロメータを毎日10下げるなら、あなたが15上げれば良いのです。「他人ではなく、自分ができることは何かを考える」これが大事な考え方2つ目になります。
最大限の努力を行うことでパートナーを変えることができる
上記の話を読んで、「他人を変えようとせず、自分にできることも最大限やった」とします。するとお子さんは、あなたの言うことだけは聞くようになります。
またパートナーが家にいる時はイライラしますが、いない時はニコニコ過ごせるようになるはずです。まずはこの状態を目指しましょう。すると不思議なことに、パートナーが変わり始めることがあります。
なぜなら、あなただけが子どもと仲良しで、パートナーだけが嫌われている状態になるからです。この時初めて「自分のやり方は間違っているのではないか?」と感じるのです。
この瞬間こそ、パートナーが変わる瞬間です。直接変えようと思っても、他人を変えることはできません。しかし、自分が最大限努力することで、自然に変わることはあり得るのです。
本日のまとめ
夫婦で子育ての価値観が一致するケースはまれです。ほとんどの場合、真逆であることがほとんどです。この場合、無理にパートナーを変えようとしても無駄です。余計に仲が悪くなります。
そうではなく、まずは自分にできることを最大限行うようにしてみてください。これこそが、パートナーを変えることができる唯一の方法です。
なお、最大限の努力を行っても変わらない方もいます。あまりに酷い場合は、子どもと相談をして離れて暮らすことを検討しても良いかもしれません。
※この辺りの相談は、夫婦関係の専門家がたくさんいると思うので、そういった方に相談されるのが良いと思います。
明日ですが、「読書をすると成績は上がるのか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
本日の記事が参考になった!という場合は、下記のボタンをクリックをいただけると嬉しいです!1位になって少しでも多くの方に「思春期の子育て法」を伝えられるように、日々記事の更新を頑張ります!
この記事へのコメントはありません。