偏差値が低い学校を志望する子どものサポート法

受験

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

現在の偏差値よりも明らかに低い高校に行きたいと言いだし、あまり勉強もしなくなりました。

色々と探ってみると好きな女の子が志望している高校のようです。このような動機をどうしても受け入れることができません。

少なくとも息子の偏差値に見合った高校を目指すようにするためには、どのような声掛けをすればよいでしょうか。

もしくはこんな場合でも本人の気持ちを尊重して見守り応援するべきなのでしょうか。

今回の内容には、2つの相談があります。1つは、自分の偏差値よりも低い高校を目指して良いのかというものです。

その理由は、好きな女の子が志望する高校だからというもので、それを親として受け入れるべきなのか、というのが2つ目の相談です。

これに対する私の考えを、これからお伝えしていきます。今回の内容を理解していただければ、子どもの進路のサポート法が分かると思います。

正しいサポート法が分かれば、受験の成功率も上がっていくと思うので、参考にしてみてください。

高校は子どもが行くもの!進路は子どもが決める

高校

まず、「高校は子どもが行くものなので、進路も子どもが決めるべき」というのが私の考えです。

お父様お母様が高校へ行くのなら、お父様お母様が決めたら良いです。しかし、通うのは子どもなので、その進路を親が決めるのはおすすめできません。

もちろん、お金を出すのは親なので、最低限のところ(公立か私立か、家からの距離など)は親の意見を伝えて良いです。ただ、最終的な判断は、本人が決めないといけないです。

今回の相談についても、この考え方が適応できます。例えば子どもが、自分の偏差値よりも低い偏差値の高校を志望している場合でも、それを応援してあげたほうが良いです。

「偏差値が低い学校=良くない学校」というわけではないからです。

低い学校を目指すのは、今まで頑張ってきた証拠

勉強

もう一つ、大事な考え方があります。それは、子どもが自分の偏差値よりも低い学校を目指すというのは、今まで子どもが頑張ってきた証拠という考え方です。

少し例を出して解説します。A君とB君はどちらも偏差値50の高校を目指しているとします。A君は今まで勉強をサボっていて、現在の偏差値は40だとします。

一方、B君は今まで勉強を頑張ってきていて、現在の偏差値は60だとします。

この場合、A君が偏差値50の高校を志望すると応援され、B君が偏差値50の高校を志望すると「もっと頑張りなさい」と叱られます。

なんかおかしな話だと思いませんか?本来、今まで勉強を頑張ってきたB君は、褒められるべきなのに、叱られるのです。

何が言いたいのかというと、子どもが今の偏差値で入れる学校を志望しているというのは、これまで勉強を頑張ってきた証拠ということです。

頑張ってきた子が、どのレベルの高校を目指しても、私は問題ないと思います。こういった理由からも、自分よりも偏差値の低い学校を受けるのは悪いことではありません。

好きな人が行くという理由で高校を選ぶのはあり?

恋

最後に高校を選ぶ基準の話をします。私自身は、「好きな人が行くから」「友達が行くから」「好きな先輩がいるから」など、自分が行きたいと思えるならどんな理由でもOKだと考えています。

志望理由に、良い悪いはないからです。ただ、1つ注意しないといけないのは、上記のような人間関係が理由で志望した場合、直前で進路が変わる可能性が高いということです。

例えば、好きな子が変われば、その子はその高校へ行く理由がなくなります。だからこそ、直前で進路が変わっても良いように、親が事前にリサーチしておくことが大事です。

いろいろ調べて情報を収集しておけば、直前に進路が変わってもパニックにならずに済みます。ここは、お父様お母様が頑張りましょう。

本日のまとめ

親子

高校は、親ではなく子どもが行くものです。公立か私立かなど、最低限の条件は伝えても、最終的には本人に決めさせましょう。

志望している高校の偏差値が、子どものレベルより低くても問題ありません。これまで頑張ってきたからこそ、その高校の偏差値が「低い」と思えるからです。

志望校を決める理由は、「好きな子が行くから」とか「友達が行くから」というものでもOKですが、直前で志望校が変わる可能性が高いです。

直前の進路変更に備えて、親として事前に他の進路のリサーチをしておきましょう。

明日ですが、「苦手な子におすすめ!英文法の勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

 

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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