先日このような相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
今週、子どもが高校受験です。受験日まであと少しというこの時期に、クラスからインフルエンザの子どもが2人出ました。
子どもがインフルエンザをうつされてしまっては困るので、受験日まで学校を休ませるべきかどうか迷っています。
実利を取るべきか、倫理を守るべきか、道山先生のご意見をお聞かせください!
この時期になると、この相談を多数いただきます。もし子どもがインフルエンザにかかったならば、受験日に高熱を出して実力が発揮できなくなってしまうかも・・・と心配です。
その一方で、現在子どもは健康体なのに予防で休ませるのは倫理違反ではないか?という考えもちらつきます。
そこで本日は、「インフルエンザ対策で学校を休むのはアリか?」について解説します。インフルエンザのせいで志望校を落ちたくはありませんね。
こういった時、親はどのように考えればいいのでしょうか。欠席は内申に響くのかどうか? 何を基準に決めればいいのか?それらを視野に入れた回答をします。
欠席日数と時期を見極める
結論から書きます。インフルエンザが流行している時に、あなたの子どもが休んでいいかどうかは、1年間(中3)の欠席日数によります。
欠席日数は、大まかに言うと、5日、10日、30日の3つがあり、30日を超えて学校を休んだ場合は、その理由を進学する高校へ伝えなければいけません。
10日は「推薦や確約」がなくなってしまうかどうかのラインです。これは高校によって異なります。10日を超えていなければ、よほどのことがない限り大丈夫でしょう。
5日は、安全なラインかどうかを見極めるポイントになります。もし、受験直前で、今までに5日以上休んでいたとしたら、クラスでインフルエンザが流行っていたとしても休まない方がいいと思います。
なぜなら、卒業まで1か月以上あります。何かの拍子にトントントンと休んでしまった場合、10日を超えることもありえるからです。
もし、あなたの子どもが3日ほどの欠席でしたら、まだ日数に余裕がありますから、予防のために休む作戦はありだと思います。これらは、数字上だけの見解です。
私立高校は2学期まで、公立高校は3学期まで
「私立高校は2学期まで、公立高校は3学期まで」は、進学する高校へ通知される内容を表しています。私立は受験が1月と2月ですから、志望校へ通知される内申は、中3の2学期までとなります。
つまり、欠席日数も2学期までの記録で一端閉められます(ただし、高校によっては受験直前までの出席情報を送るというところもあり)。
ですから、3学期の欠席はカウントされないのです。一方、公立高校は、3学期までの全部の日数が志望校へ報告されます。ですから、先に述べた5日のラインが非常に重要な意味を持つことになります。
10人いれば10人とも欠席数の状況が違うので、安易な他の人の言葉に惑わされないようにしてください。
倫理違反なのでは?
「最後まで頑張って勉強している子がいる中、自分だけインフルエンザにかかるのが怖いから休むというのはどうなの?」「欠席日数を計算して中学へ通うことはいいの?」
という、倫理的な考え方があります。多くの親が、ジレンマに陥る要因ですね。ここからは私見を書きます。
もしあなたの子どもが、私立高校が第一志望だった場合、中3の2学期までの内申が高校へ送られるワケです。インフルエンザが怖いなら、休んでいいと思います。
倫理的によくない、と言われる方がいることも承知しています。では、なぜ休んでいいのか?というと「今は、将来子どもが幸せになれるかどうかが大切だ」と思うからです。
倫理を意識し過ぎてインフルエンザにかかり、行きたかった高校に行けなくなったとしたならば、一生の後悔になると思います。
高校受験のために、中1の頃から勉強をして、塾にも通い、プレッシャーとも戦ってきたことと思います。だからこそ、この大切な高校受験という日は、万全な体調で挑みたいものです。
ただし、中3で欠席した日数を数えることも忘れてはいけません。公立高校が第一志望だった場合、5日を超えていなければ、1~2日は休んでも大丈夫だと思います。
私立も公立も、推薦や確定を考えているならば、日数が10日を超えることのないように用心してください。
また、現時点で無遅刻・無欠席の場合、それはプラス要素として高校へ伝わりますから、最後まで休まずに通った方がいいと思います。
本日のまとめ
高校受験の時期に、インフルエンザにかかるという事態は避けたいものです。では、どうすべきか?私立高校は、中3の2学期までの内申が送られますから、3学期の欠席は気にする必要はないと思います。
公立高校は、3学期までの全部の日数が志望校へ報告されますまら、10日を超えることがないようにしてください。
推薦や確定を狙っている場合は、特に欠席日数に目を配りましょう。現時点で無遅刻・無欠席の子どもは、プラス要素なので最後まで欠席しない方が得策です。
親は子どもとよく話し合い、子どもの気持ちを理解しながら、受験の準備を一緒に進めていくことが1番大切です。
明日ですが、「中学生向け!安全なダイエット法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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