先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3息子を持つ母です。いざ高校受験を目の前にして、息子の成績ではどこにも入れない状態。中2の成績は体育と音楽は3、それ以外は全て2という残念な結果に。
模試の偏差値は20台。本人は分かってるとは言いながら、何も変化が見られません。そうなるとつい厳しくしてしまい悪循環に。
どうしたら、何をしたら本人が本気でやる気になるのか。このままでは良くない。でも何をどうしたら良いのかが分かりません。
受験が目の前なのに、子どもの勉強のやる気がないと、親としては不安になってしまいますよね。このまま偏差値が上がらなければ、不合格になるかもしれません。
そこで今回は、親が子どもの勉強のやる気を出させるためにできる方法を紹介しましょう。
間違った声かけをすると、子どものやる気はさらに下がります。志望校に合格できず悲しむ前に、チェックしていただければ幸いです。
原因は志望校が明確でないこと
まず、勉強のやる気が出ない一番の原因は、志望校が明確ではないことです。
なんとなく「A高校に行けたらいいな」程度の気持ちでは、勉強できません。
しかし、「A高校に入れなかったら、高校生活3年間が地獄になる」くらいの強い動機があれば、頑張れるでしょう。
そこで、最初にやるべきことは、志望校を見直すことです。
進路を決める3ステップ
子どもが本当に行きたいと思えるような志望校を決めるためには、3つのステップがあります。
第1ステップは、子どもが行きたい条件を出すことです。学科、距離、部活など、子どもが学校にどのような条件を求めているかをチェックしましょう。
第2ステップは、親が候補を探すことです。志望校探しは、子どもだけで行うのは難しいため、資料集めなどは親が手助けしましょう。
第3ステップは、実際に見に行って子どもに決めさせることです。資料だけでは、実際の学校の雰囲気などはわかりません。直接見に行って、実感を伴わせるのが重要です。
まずはこの3ステップを実践し、志望校を明確にしましょう。
1年あれば偏差値50は楽勝
志望校が決まれば、やる気は出ます。この状況になれば、受験が迫る中学3年生からでも、偏差値を上げることは十分に可能です。
では、どういった勉強をすればいいのか。一番大事なのは、受験対策の問題集を繰り返し解くことです。
ただ、ご相談のように偏差値が20台の子の場合、基礎の部分がわかっていない可能性が高いでしょう。この場合、コーチが必要になります。
親や家庭教師、個別塾などがコーチとなって、マンツーマンでサポートしていくことが重要です。1人で頑張らせると、時間がかかるので注意しましょう。
本日のまとめ
勉強へのやる気が出ないのは、明確な目標がないことが原因です。
まずは、子どもの「絶対に行きたい志望校」を見つけ、目標に向かって努力ができる状態を作り出しましょう。まずは、志望校を再度考え直してみてください。
明日ですが、「イライラをぶつけられた子供の末路」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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