先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学2年、3年の男子です。兄はグレーゾーンで3年生から支援級。今も在籍はしていますが普通級で過ごしてます。
小学生高学年から塾へ。今は毎日2.3時間通い頑張っていますが成績が伸びません。受験もある為、志望校の選択に悩んでいます。
普通の全日制の学校に行きたいようですが行ける学校があるのか。どうしたら成績が上がるのか、親としてどうしてあげたらいいのかご助言いただけたら幸いです。
愛情バロメーターは意識して関わっているつもりです。
お子さんに発達障害の傾向があると、受験が心配になりますよね。でも大丈夫です。きちんとサポートすれば、受験はうまくいきます。
そこで今回は「発達障害の子どもの受験対策法」について解説しましょう。子どもの特性に合わせた対応をすることで、集中力ややる気が格段に上がります。
間違った対応をすると、成績が上がらずに受験で苦労することもあるので注意しましょう。
進学できる学校はあるがついていけるかは別
まず、進学できる高校は必ずあります。しかし発達障害のレベルによって、進学した学校の勉強についていけるかは別です。
相談者さんのお子さんは、グレーゾーンなので、おそらく診断は出ていません。ただ支援学級に通っているので、ある程度発達障害の傾向があるのでしょう。
軽度で周りから気づかれないレベルだったら、全日制の普通科高校であっても問題なくついていけると思います。
しかし、明らかにわかるレベルだと、進学後についていけなくなる可能性もあることを頭に入れておきましょう。
発達障害の子の勉強サポート法
次に、勉強のサポートの仕方です。発達障害の子は、苦手を補うサポートをするのが大切になります。
たとえば集中力が続かないADHDの子なら、2、3時間塾に行っても集中して勉強できません。
それだったら10分タイマーをかけて集中して勉強。その後、しっかりと休憩を入れる。これを繰り返す形に変えた方がいいでしょう。
文字が読めないLDタイプなら、親が読んだりイラストにしたりして理解しやすくするといいでしょう。
予定が変わるとパニックになるASDタイプなら、事前に予定通りに進まないことを伝えておきます。
また、わからずパニックにならないレベルの問題を解かせるようにしましょう。
専門家のサポートを入れるのが効果的
一般的な塾だと、上記のような対応はなかなかしてくれません。
そのため、発達障害に特化した塾に変えるか、家庭教師や個別塾など子どもの状況に合わせてやってくれるところを選びましょう。
基本的な勉強方法は、定型発達の子と同じです。ただ特性を補うサポートがわからなかったり、理解できていなかったりすると勉強が進みません。
こういった時は、小井出先生のような公認心理師の資格を持っている人にサポートしてもらうのがいいでしょう。
専門的な知識があるかどうかで、子どもの集中力ややる気が変わってきます。
本日のまとめ
発達障害の子でも、進学できる学校は必ずあります。ただ、そのレベルによってついていけるかが変わってきます。
発達障害の子の勉強は、苦手を補うサポートが重要です。集中力、理解力、コミュニケーション能力など、その子の特性に合わせた工夫をしましょう。
一般的な塾では限界があるため、発達障害に特化した塾や専門家のサポートを受けることをお勧めします。
明日ですが、「大学受験に合格した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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