先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
学校でこれから受験対策講座というのをやっていくのですが、こういうのは参加しておいたほうがよろしいのですか?
4月になると、いろいろな学校で受験対策講座がスタートします。では、こういった学校が行う受験対策講座には参加すべきでしょうか?
相談者さんが中学生なのか高校生なのか、また通っている学校が私立か公立かわからないので、今回はどの立場であっても使える判断方法をまとめます。
この理論が理解できていれば、中学受験・高校受験・大学受験のいずれかであっても、受験の合格率が上がると思うので、参考にしてみてください。
目次
そもそも受験対策講座とは何か?
まず、受験対策講座とはどういうものでしょうか。これがわかっていないと、そもそも受けるべきかという判断ができないので概要を解説します。
受験対策講座とは、「授業の補修のようなもの」です。例えば、社会の受験対策講座は、その学校で社会を教えている先生が担当しておこないます。
授業内容は、受験対策なので、受験に出る部分を総合的に解説する形になります。
普通の授業と違う点は、受験対策講座が20回あるとしたら、受験範囲全て20回でまとめて話していくというところです。
プラスに考えれば、広い範囲を短期間で学ぶことができる。マイナスに考えれば、どうしても広く浅くの知識しか身につかない講座になります。
参加すべきかどうかの判断方法
では、受験対策講座に参加すべきか判断する機銃について、解説していきます。
ステップ1 宿題ができているかチェック
私立中学や中高一貫校の場合、宿題が大量に出ます。現在、宿題をギリギリでやっている状態(半分徹夜など)で受験対策講座まで受けてしまうと、寝る時間すらなくなります。今以上に身体に負担がかかってしまうので、この場合は受験対策講座は受けないほうがいいです。まずは宿題をきちんとこなして、ゆとりが持てるようにしましょう。
時間に余裕があり、受験勉強を自分で進めていくのは面倒だから学校に任せようという場合は、受けても良いと思います。
ステップ2 塾との両立が可能かを考える
現在、塾に通っているかどうかも大事な判断基準です。なぜなら、学校で行う受験対策講座と塾で行う受験対策講座は、ほとんど同じ内容だからです。すでに寝る時間もないくらい塾で勉強している状態なら、新たに受験対策講座を受ける必要はありません。
学校でも受験対策講座を受けてしまうと、すべてにおいて手が回らなくなってしまいます。広く浅くというのは、最悪の勉強法なので絶対にやめましょう。
ただし、通っているのが個別塾で週に数回程度であれば、両立ができると思います。この場合、塾ではわからない問題を聞くのみにして、受検対策講座を受けてもOKです。
本日のまとめ
受験対策講座は、普段の授業で習う内容の要点だけを押さえた補修のようなものです。塾に通っているなら、塾の内容とあまり変わりません。
受験対策講座を受けるべきかは、現時点で学校から出される宿題ができているかどうか、さらに塾と両立できるか否かで判断しましょう。
勉強する上で最も効率が悪いのは、広く浅くという勉強です。これでは何も身に付かないので、あれもこれもと手を出しすぎるのはやめましょう。
今やっている内容を復習するなどして、狭く深い知識を身に付けるのが、もっと効率の良い受験勉強法になります。
なお、中学生向けの受験勉強法は、以前書いたこちらに記事にまとめてあります。よかったら参考にしてみてください。
>>高校受験の勉強方法をまとめました!
次回ですが、「中学生のお小遣いの金額と決め方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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