高校入試制度変更後の受験勉強法

受験

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

現在 中2の娘がいます。娘が高校受験の時から、入試制度が変わるので、どのような対策を立てたら良いのかわからず、

ただただ 不安ばかりが募ります。アドバイスを頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

2013年から2020年の間に、高校入試制度が段階的に変わっていきます。これまでとは違うということで、どんな対策をすればいいか不安になりますよね。

そこで、具体的にどういうところが変わるのかと今からできる対策について解説します。不安な気持ちがあると、なかなか勉強に集中できません。

この記事を読んで、高校入試の新しい制度に対する不安が、少しでもなくなってくれるとうれしく思います。

主な変更点1 推薦入試の時期が変わる

推薦入試

多くの都道府県の場合、推薦入試の時期は2月前半で一般入試の時期は3月前半でした。

ただこの日程だと、推薦で合格した子はそのあと勉強しなくなるため、4月からの授業についていけないことが問題視されていました。

そこで、一般入試まで勉強して受験した子と比べて学力に差が出てしまうという理由で、推薦入試の時期が変更されることになりました。

現時点では、推薦入試と一般入試の時期を一緒にするという方向で準備が進められています。※早い都道府県だと、数年前から日程が変更されています。

今できる対策としては、推薦だけで勝負しようと思わないことです。推薦は募集枠も少ないので、受かればラッキーくらいの気持ちで受けるようにしましょう。

主な変更点2 記述問題の増加

問題集

もう一つ大きな特徴は、記述問題が増えることです。これまでの入試問題は、暗記さえしていれば乗り切ることができました。

例えば、社会などで語句をいくつか並べて、そこから正解を選ぶような問題がそうです。

考えて書く問題はこれまでも入試に出題されてきましたが、今後は今まで以上に、頭の中で文章を作り回答する問題を増やしていく流れになります。

この対策は、応用問題を解くことです。具体的には、学校で使っていない問題集を一冊用意して、ひたすら問題を解いていきましょう。

そこに出てくる記述問題・応用問題に慣れてくれば、自然とできるようになります。

受験対策はこれまでと変わらない

勉強

新制度への対策をいろいろ書きましたが、記述問題に関するところは、偏差値60以上の学校を目指す子なら当たり前にやってきたことです。

なので、特に新しくやらなければいけないことが増えたというわけではありません。基本的に、受験対策はこれまでと変わらないと思ってもらって大丈夫です。

あと、先日、昔からの教員仲間と情報交換をしたのですが、現時点ではすぐに定期テストの問題が変わるわけではないそうです。

テストは、教師の裁量に任されている部分が多いので、一気に記述問題が増えるわけではありません。

ただ、段階的には増えていくので、少しずつ定期テストの方も、対策を進めていきましょう。

本日のまとめ

受験

2013年から2020年の間に、高校入試制度が段階的に変わっていくことが決まっています。

現状で決まっている主な変更点は、推薦入試の時期と、記述式の問題が増えることです。今できる対策としては、
  • 推薦1本で勝負しようと思わずに、推薦は面接の練習程度に捉えて、一般入試で勝負する
  • 記述式問題は、学校で使っていない問題集を一冊用意して、記述式問題や応用問題に慣れていく
の2つです。目の前のことをしっかりやって、引き続き第一志望に合格できるように頑張りましょう!

次回ですが、「評定5を取り入学金免除で第一志望合格」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

 

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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