先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3の息子は、発達障害を持ってます。全日制の高校は入ってから勉強についていけないと思い、通信制高校のサポート校へ通学型が1番あってるのかなと思っています。
ただし、受験しなくていいからもう子どもが勉強しないんじゃないかというのが心配で、まだ子供には普通の高校(全日制)にしなさいと伝えています。どうしたらよいのか悩んでいます。
通信制高校の中には、名前を書けば受かるような学校もあります。すると親としては、勉強しなくなるのでは?と不安になりますよね。
では、通信制の受験を考えたときに、親としてどのようにサポートをしていけばいいのでしょうか。
間違ったサポートをすると、親子関係が崩れたり、苦しい高校生活になったりします。しかし、上手にサポートすれば、勉強も頑張るようになるはずです。
大前提!「全日制を受けろ」とは言ってはいけない
そもそも、全日制に行くか通信制に行くかを決めるのは、子ども本人です。そのため、親が「全日制を受けなさい」と言うことは避けましょう。
あまり親が自分の意見を言いすぎると、本人が「通信制に行きたい」と思っていても、その思いを伝えられなくなってしまうからです。
また、親が意見を押し付けすぎると、子どもが「自分の人生は親に決められている」と感じます。すると、愛情バロメータが下がるので注意しましょう。
まずはそれぞれのメリットを話そう
では、どうすればいいのか。まずは、全日制と通信制それぞれの違いやメリットを、子どもに伝えましょう。たとえば、
- 全日制:中学校と同じ流れで進む。毎日学校に通い、赤点を取らなければ卒業できる
- 通信制:自分で科目を考え、選んで受講。授業を受けるか、家で課題を提出するかも自分で決める
その後は実際に体験に行って、子ども本人に決めさせることが大切です。
もし勉強しなくなってしまったら?
もし、通信制を受験することにして勉強しなくなったとしても、問題有りません。本人の人生だからです。そもそも、
- A君:勉強して偏差値50の全日制に進学
- B君:勉強せず偏差値40の通信制に進学
ただし、勉強しなければ高校に入ってから苦労することがあることは、事前に伝えておくことが必要です。
本日のまとめ
全日制に行くか通信制に行くかを決めるのは、子ども本人です。親が「全日制を受けなさい」と言うことは避けましょう。
たとえ通信制を志望して子どもが勉強しなくなったとしても、将来苦労するかどうかなんて誰にもわかりません。
親として、全日制と通信制の違いを子どもに伝えて、自分自身で選択できるような環境づくりをすれば大丈夫です。
明日ですが、「不登校、ゲーム依存、昼夜逆転でも受験に合格した事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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