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親や教師は子どもが悪いことをしたとき、
きちんと叱らないといけません。
これはしつけと言って大人の役目です。
ただ間違ったしつけをしてしまうと
子どもは親のことが信頼できなくなります。
そこで今日はこの2つの違いについて解説します。
叱るうえでの大前提
まず大前提をお話しします。
あなたの職場に2人の上司がいるとします。
Aさんは毎日あなたの話や悩みを聞いてくれて
あなたも心から信頼している上司です。
Bさんはあなたの話なんてほとんど聞かず、
いつも一人で仕事をしている人です。
ある日あなたは急に仕事を休みたくなり、
無断で休んでしまったとします。
※仕事を無断で休むのは、
人間として絶対にやってはいけないことですよね。
翌日2人の上司が、
あなたを叱りました。
叱った内容は全く同じで、
「休むときはきちんと連絡をしなさい!」
と言うものです。
ここで質問です。
あなたはAさんの叱責とBさんの叱責、
それぞれどのように感じますでしょうか?
おそらく、
日頃から親しくしてくれている
Aさんの叱責に対しては、
「今回は私が悪いから本当に申し訳ありません」
と心の底から謝れると思います。
しかしBさんの叱責に対しては、
「確かに悪いのは私だけどあんたに言われる筋合いはない」
と思うのではないでしょうか?
人間と言うのは、
大人子どもに関わらず、
「信頼している人から言われることは受け入れ、
信頼していない人から言われることは受け入れられない」
という性質があります。
だから子どもを叱る時の大前提として、
- 普段は子どもの話をきちんと聞いてあげる
- 時間のある時はできる限り子どもと接する時間を作る
これをしていない状態で叱っても、
子どもには響きませんので、
注意してくださいね。
次に叱るうえで3つ大事なことをお伝えします。
夫婦で価値観を共有しておく
一番大事なのが、
夫婦で価値観を共有しておくことです。
※おそらくこれが一番難しいですよね。
流れとしては、
まず夫婦で絶対に許していけないことを
決めておきます。
(学校では教師同士でこれを共有しています)
でそれに沿って、
子供を叱るのか許すのかを判断します。
これを決めておかないと、
「お父さんは許してくれたのに!」
「お母さんと言っていることが違う!」
と言って子どもは混乱します。
その結果どんな指導も聞かなくなるので、
注意してくださいね。
叱り方に強弱をつける
次に意識してほしいのが、
叱り方に強弱をつけることです。
- 子どもが友達をいじめたとき
- 宿題をさぼった時
子どもは上記の2つが同じレベルの悪いこと
と考えてしまいます。
友達をいじめたときは、
人生の中で最も強く叱る!
宿題をさぼった時は、
「きちんとやらないとダメだよ」
と優しく叱る。
こういった違いを
きちんと示していくことが大事です。
子どもの自尊心を傷つけない叱り方をする
最後は叱り方です。
まず絶対にダメなのは、
子供に手を出すことです。
こういった叱り方をしてしまうと、
子どもも友達に手を出すようになります。
私自身教師生活1年目の時に、
教え子に手を出して叱ったことがあるのですが、
その教え子は3年たったときにも、
それを忘れなかったです。
※今でも本当に悪いことをしたなと反省しています。
子どもは大人に手を出されたことは
一生忘れないので、
これは絶対にやめてください。
できれば怒鳴るのも良くないですね。
低く強い主張でいうのは良いですが、
怒鳴るのは言葉の暴力になるので、
これもできるだけやめてください。
※ついかっとなると、
大声を出してしまう気持ちもわかるのですが。
あと他人と比較した叱り方も
絶対にダメです。
「お兄ちゃんはやっているのになんであなたは」
「○○君はできているのに何であなたは!」
これは子どもの自尊心を傷つけます。
「お母さんはそれは絶対にダメだと思う!」
こういった叱り方をするようにしてください。
本当はまだまだお伝えしたいことは
たくさんあるのですが、
まずはこの3つのことを守ってくださいね。
※2月に開催する予定の勉強会では
保護者向けにこういった子どもへの接し方を
学んでいただく内容にしようと思っています。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
道山ケイ
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