先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小学生の子どもがいます。朝子どもを無理に叩き起こすのはよくないと思いますし、学校へ無理やり行かせても結局は悪化すると思います。
ですが、夫からは「ストレスに慣れる為にも叩き起こす」「蹴飛ばしてでも学校へ行かすべき」と言われます。
蹴飛ばしてでも学校へ行かせて、ストレスに慣れさせるのはアリなのでしょうか?
夫婦で子育ての考えが異なることって、あると思います。状況によっては、どちらが正解とは言えないケースもあるでしょう。
ただし今回の場合、叩き起こす対応はおすすめできません。そこで今回は、「朝起きない子どもを叩き起こすとヤバい理由」をお伝えしましょう。
このやり方をすると、将来子どもはどうなるかが理解していただけます。旦那さんにも共有することで、親子ともにストレスなく状況の改善ができるはずです。
無理やり起こすのはNG!その理由
今回のケースの場合、旦那さんが「子どもが朝起きられないのなら、蹴飛ばしてでも学校へ行かせるべき」と言っています。
冗談で言っているかもしれませんが、実際に暴力をふるうのは非常に危険です。
親が力づくで物事を解決しようとすると、子どもも将来的に他人に暴力をふるう可能性が高まるからです。
さらにこの対応は、その場しのぎにしかなりません。いずれ再び、学校に行けなくなってしまうでしょう。
つまり、根本的な問題が解決しない上に、子どもも何かあったときは暴力で解決することを学習してしまうのです。
朝起きられない理由をチェックしよう
では、どうすればいいのか。まずは、子どもが朝起きられない理由を突き止めることが大切です。よくある原因として次の3つが考えられます。
1つ目は「愛情バロメータ不足」です。親との関係が悪く、精神的に満たされていないと、朝起きる気力がなくなります。
2つ目は「学校でのトラブル」です。友人関係や先生との関係で悩んでいると、学校に行きたくなくなり、朝起きられなくなることがあります。
3つ目は「体調の問題」です。慢性的な疲れ、不眠、病気などの体調不良が原因で、朝起きることができなくなる場合もあります。
以上、3つのうち、どこに当てはまるのかをチェックしましょう。
朝起きられない原因を解決する方法
愛情バロメータ不足が原因の場合は、上げるしかありません。そのためには子どもの正常な要求をできる限り聞き、嫌がることをやめましょう。
具体的には、子どもの話をしっかり聞く、好きな料理を作る、会話を増やし安心感を与えるよう日頃から意識することが大切です。
学校でのトラブルがある場合、学校の先生と連携する必要があります。友達関係のトラブルなどであれば、先生に間に入ってもらうことで解決しやすくなるでしょう。
体調が原因で朝起きられない場合は、医師に相談することをおすすめします。必要に応じて薬や生活改善のアドバイスを受けることで、改善に向かっていくでしょう。
本日のまとめ
朝起きられない子どもを無理に叩き起こすことは逆効果であり、暴力による解決は絶対にNGです。
まずは朝起きられない原因をチェックし、原因に応じた対応を行っていきましょう。
愛情バロメータが不足している場合は、子どもの正常な要求をできる限り聞き、嫌がることをやめるよう日頃から意識することが大切です。
明日ですが、「親の危険な口癖が子どもに与える悪影響」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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