先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高校2年の息子が転校したいと言ってきました。今の高校は、校風と先生が合わない、やりたい事がある(イラストやデザイン)からその勉強をしながら高校の勉強をして芸術系の大学に進みたいと言うのが理由です。
既に学校も選んでいます。このまま、息子の気持ちを尊重して背中を押して良いものなのか悩んでおります。先生、ぜひアドバイスをお願い致します。
高校での転校はハードルが高く、その先の進路にも大きな影響を及ぼすため、慎重に考える必要があります。
間違った判断をすると、その後の人生で苦労するでしょう。そこで今回は、子どもの進路選びにおいて重要なポイントを3つにわけて紹介します。
それぞれのポイントを踏まえて進路を選ぶと、今後の人生を失敗せずに決められるはずです。
まずは愛情バロメータをチェック
子どもの愛情バロメータの状態は、進路選びにも大きな影響を及ぼします。
愛情バロメータが低い状態だと、子どもはエネルギー不足の状態になり、嫌なことから常に逃げるようになってしまいます。
進路選びにおいても、自分の未来に希望を持てないため、わざと人生が悪い方向に進む進路を選ぶこともあるのです。
逆に愛情バロメータが高い状態だと、プラスになる選択をしようとします。さらに、エネルギーがあるため、新しい選択の後も努力を継続できるでしょう。
つまり、愛情バロメータが高ければ、子どもは転校しても上手くいきます。一方、低いと転校しても状況が好転する確率は低いでしょう。
高校進学後に想像と違ったら?
今回のご相談のように、いざ高校に行ってみると想像と違うことはよくあります。その時に転校するかどうかは、メリット・デメリットを伝えた上で本人に考えさせましょう。
転校によるメリットは、校風や先生などが変わることです。今の学校が肌に合わないなら、良い結果になることも多いでしょう。
一方デメリットは、学校での友人関係がリセットされることです。これらを子どもに伝えた上で、少し時間をとってどうするか考えさせましょう。
勢いだけで転校すると、失敗してしまうことが多いです。納得した上で転校すれば、問題ありません。
できる限り転校を防ぐ2つの方法
今回のご相談のように、高校の途中で転校するのは、親にとっても子どもにとってもなかなか負担が大きいことです。
できれば、転校しなくて済むような学校に最初から入学したいですよね。では、どうすれば、転校をできるだけ防ぐことができるのか。2つ大事なことがあります。
1つ目は、高校選びをしっかり行うことです。最初から1校に決めるのではなく、複数の候補を出して、それぞれをきちんと見に行ってから絞り込みましょう。
2つ目は、子ども本人に決断させることです。最終的な進路の決定を自分でしていると、多少辛いことがあっても自分で乗り越えようと考えるようになります。
本日のまとめ
転校は、メリットもデメリットも大きいものです。そのため、どちらも理解した上で、子どもにしっかり選択させるようにしましょう。
また愛情バロメータが低い状態で転校しても、次の学校でも不満が出ることが多いです。日頃から、しっかりと上げておきましょう。
明日ですが、「子どもの心を開く親の行動3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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