先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学三年生の娘が不登校です。先日、洋服を一万越えで買わされました。
購入時、これからは個別塾に行き、夏休みの宿題する事を機嫌よく約束しましたが、全くしません。
しなければ返品するよと約束したので返品した方がいいでしょうか?
今回の相談者さんは、先にご褒美をあげて取りあげるべきかを悩んでいます。
実は、ご褒美の設定の仕方次第で、子どもがやる気になることもあれば、親子関係が一気に悪化してしまうこともあります。
もし今、お子さんが勉強を頑張れていないとしたら、ご褒美の設定の仕方が間違っているかもしれません。
間違っている部分が修正できれば、子どもの成績はどんどん上がっていきます。ご褒美に対する基本的な考え方をまとめたので、参考にしていただければ幸いです。
罰で勉強させるのはダメ
与えたものを取りあげる行為は、罰を与えるのと同じです。今回の相談者さんの場合は買ってあげた服ですが、それ以外にもスマホやゲーム機を取りあげるといった罰もあります。
もちろん、子どもの状況によって、取りあげることが必要な場合もあります。ただ、基本的には、罰を与えて勉強させようとするのは間違いです。恐怖で子どもをコントロールしようとしているからです。
恐怖で人を動かそうとしても、長続きしません。勉強しないどころか、いずれは反発の気持ちを持つようになります。
ナチスドイツの指導者であったヒトラーが良い例で、恐怖で人を動かそうしても上手くいかないのです。そのため、今回のケースでいえば返品は基本的にはしないほうが良いでしょう。
宿題が終わったらご褒美を買う
今回の相談者さんの場合、宿題が終わったらご褒美を買うという流れに持っていければ、特にトラブルは起こりませんでした。
夏休みの宿題でなくとも、この日までに課題が終わったら買ってあげるなどで構いません。頑張らなければご褒美がもらえないので、子どもは頑張ります。
これは、罰を与えているのとは違います。これなら、親子関係の悪化も防ぐことが可能です。ただし、あくまでもご褒美は子どものやる気を維持するためのものです。
ご褒美を設定したのに子どもが勉強していなかったとしても、絶対に叱ってはいけません。その点だけ注意すれば、ご褒美を設定して親子関係が悪くなることはありません。
不登校の場合、勉強の話はしない
あと、もう一つ大事なことがあります。今回の相談者さんの場合、子どもが不登校です。不登校の場合は、そもそも勉強の話をしてはいけません。
私の経験上、不登校のいちばんの原因は、親子関係が良好ではないことです。その状態で、「これをしたら、あれを買ってあげる」と言っても子どもはおそらく反発します。
「ご褒美の設定に反発=親を信頼していない」ということです。「またうちの親は、俺をコントロールしようとしている」と思ってしまうので、余計に反発します。
そこで、まずは勉強のことは忘れて、不登校解決に努めましょう。良好な親子関係を作り、不登校が解決できれば、勉強はスムーズにさせることができます。
本日のまとめ
罰を与えて勉強させようとしても、絶対ににうまくいきません。恐怖で子どもをコントロールしようとしても無理だからです。
与えたご褒美を取りあげるよりも、これができたらご褒美をあげるといった流れに持っていければ、親子関係の悪化も防ぐことができます。
ご褒美をうまく設定し、子どものやる気を引き出すという方向にシフトしましょう。ただ、子どもが不登校の場合は勉強の話を持ち出してはいけません。
不登校は親子関係が良好でないことがいちばんの原因なので、まずはそこを解決しない限り、子どもは反発するからです。
そのような場合は、不登校を解決するため、まずは親子関係を良くしていくことに尽力しましょう。
明日ですが、「道山が最近嬉しかったこと」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!罰を与えることで勉強させるのはアリか?
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