別室登校の中学生に親がすべきこと

中学生

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

学校には行けてますが、教室にはどうしても足が向かず、別室で過ごしています。周りのざわざわした雰囲気が、嫌なようです。

授業に出ていないため、遅れをとることが心配です。来年度は中3で、一応目標にしてる志望校はあります。

今は9時半過ぎに登校、13時半過ぎに下校していますが、このままの形を続けてよいものなのでしょうか。私としては、一日でも早く授業を受けてほしいと思っています。

子どもが志望校があるのに別室登校をしていると、受験に必要な勉強ができているのか心配ですよね。

そこで今回は「別室登校の中学生に親がすべきこと」をお伝えしましょう。

正しいサポートをすることで、子どもは授業をしっかり受けられるようになります。親子共に自信をもって、受験に臨むことができるはずです。

最初に確認すべきこと

ASD

今回の相談者さんのお子さんは、「ざわざわした雰囲気が嫌」とあります。まずは、いつからこう思っていたかを確認しましょう。

昔からずっと騒がしいのが苦手だった場合は、発達障害(ASDタイプ)の特性が影響しているかもしれません。

この場合は無理に教室に戻そうとすると、別室登校すらできなくなることがあるため慎重な対応が必要でしょう。

一方、最近急に苦手になった場合は、学校の雰囲気が荒れて騒がしくなっていたり、何か別の理由(友人関係のトラブルなど)があったりするかもしれません。

いつから嫌に感じていたかで対応が異なるため、まずはここを確認しましょう。

昔から苦手だった場合の対応策

愛情

もともと苦手だったとしても、気力が回復すれば本来の学校の時間(8時30分~15時まで)を別室で過ごせるようになることが多いです。

そのため、愛情バロメータを上げるよう意識しましょう。これが上がると、気力も出てくるからです。

具体的には、子どもの求めていること(好きな料理を作る、話を聞くなど)をできるだけ行いましょう。気持ちが前向きになり、もっと勉強したいとなれば、
  • オンラインで教室とつないで授業に参加する
  • 静かな授業のみ教室で受ける
などができるようになります。先生に相談して、無理のない範囲で少しずつ教室に戻る練習をするのがおすすめです。

最近急に行けなくなった場合の対応策

電話する

学校が騒がしくてクラスが崩壊しかけている場合、担任の先生も手に負えない状況かもしれません。

この場合、教頭や他の信頼できる先生に相談しましょう。他に、
  • 友人関係がうまくいっていない
  • からかわれている、いじられている
  • 愛情バロメーターが低下し、気力がなくなっている
こうした理由も考えられます。この場合は子どもと話をして、本当に嫌な理由が何かを突き止め、それに応じた対応をとることが大切です。

本日のまとめ

勉強する

「ざわざわした雰囲気が嫌」という別室登校の子には、いつから嫌なのかを確認しましょう。

昔から苦手なら発達特性の影響、最近なら学校環境の変化や友人関係の問題が原因かもしれません。

それぞれの原因に応じた適切な対応を取ることで、無理なく学習を続けられるようになります。

明日ですが、「全寮制フリースクールの真実」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!別室登校の中学生に親がすべきこと

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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