先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1の息子の勉強の仕方で親子ともに悩んでいます。サッカーチームに所属し、勉強する時間が限られています。
アスペルガーの気が少しあり、独自の考え方で物事を判断する傾向にあります。本人はやったと思っている勉強も、理解できていません。
やる気、集中力、好きなものの知識は凄いのですが、声の掛け方、教え方に悩んでいます。声かけのポイントなど教えて頂ければ有り難いです。
発達障害の有無に限らず、勉強に苦手意識があったり、なかなかやる気が出なかったりすることもあるでしょう。
そんなときは、どのように声をかけるべきでしょうか。本日は、発達障害の子への勉強サポートの方法をお伝えします。
実は親の工夫次第で、成績はどんどん上がります。一方、間違ったサポートをしてしまうと、勉強のやる気を下げてしまったり、才能を潰してしまったりするので注意しましょう。
大前提!発達障害でも成績は上がる
発達障害であっても、成績は上がります。そのために大切なのは「子どもの特徴に合わせてサポートすること」です。たとえば、
- 集中力が短いADHDタイプの子には、短時間の勉強をさせる
- 好きなことはとことん勉強できるが、嫌いなことはやりたくないASDタイプの子には、好きな教科から伸ばして自信を持たせる
- 読み、書きなど特定の勉強が苦手なLDタイプの子には、できない部分は親がフォローしてやりやすい方法で勉強をさせる
ASDタイプの子の勉強サポート法
今回の相談者さんのようなASDタイプは、こだわりが強いため、独自の考え方で勉強したがることが多いです。
このとき、もしお子さんが非効率的な勉強をしていたとしても、無理に最初からやり方を変えようとしてはいけません。
成績が上がらず困ったタイミングで、「こういうやり方もあるよ」とアドバイスをするのがおすすめです。
また、好きなサッカーに関連させて覚えるのもいいでしょう。チームや選手の出身地で地名を覚えたり、ボールの素材を調べて物質を学んだりすることもできるはずです。
さらに、サッカーが強い高校の試合を見に行くのもおすすめです。志望校が見つかれば、勉強のやる気UPにつながるでしょう。
声かけのコツ
「声かけ」でも意識してほしいことがあります。1つ目は、きりが付いたタイミングで声をかけることです。
やっていることを途中でやめさせられると、パニックにつながるからです。お子さんの様子を見ながら、声かけをしましょう。
2つ目は、事前に予定を確認することです。「宿題は何時からする?」と聞いておくことで、子ども自身も時間を意識しやすくなるでしょう。
3つ目は、好きなことをさえぎらないようにすることです。サッカーを休ませてまで勉強をさせようとすると、子どもの反発につながります。
「サッカーに影響が出ない時間だと、いつぐらいが勉強しやすそう?」というように、子どもの好きなことを優先させてあげましょう。
本日のまとめ
発達障害であっても、子どもの特徴に合わせて上手にサポートすることで成績は上がります。
ASDタイプの場合、たとえ非効率的な勉強をしていたとしても、求められない限りアドバイスはしないようにしましょう。
また好きなことを勉強につなげたり、声掛けのタイミングなどを意識したりすることで、やる気を上げることができるはずです。
明日ですが、「思春期の子に伝わりやすい声掛け法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。