先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
私立高校2年男子の母です。中学校の時、難関高校を目指し頑張っていたのですが、難しく挫折を味わいました。
それから勉強に対する気持ちが上がらない状態です。バスケをしてますが、仲間を大事にしたいから辞めたくない。
でも医学部に行きたい。到底レベルは見合ってません。部活辞めてまでもやるべきなのか?やる気が起きないと言ってました。
自分は1つのことしか出来ないから部活やりながら、受験勉強は出来ないと言ってました。
医学部を目指しながら部活も続けたい場合、どちらを優先すべきか悩みますよね。でも、大丈夫です。
上手に両立する方法があります。そこで今回は「医学部を目指す子の部活両立法」について解説しましょう。
この方法を知っていれば、子どもの希望を尊重しながら将来の目標も達成できます。親子関係も良好に保てるはずです。
結論!浪人という選択肢を提案しよう
部活を最後までやりつつ、医学部を目指すなら、浪人という選択肢を提案しましょう。
お子さんの希望は「部活を最後までやりたい」そして「医学部を目指したい」という2つです。
そこでまずは、部活を最後までやり切ります。その後の半年ほど受験勉強をし、医学部を受けてみるといいでしょう。
もし合格できれば進学すればよいし、残念ながら不合格なら浪人して翌年再挑戦すればいいのです。
実際、医学部に合格する生徒の多くは、浪人経験があります。部活を我慢してまで、現役合格を目指す必要はありません。
浪人する場合の条件は伝えておこう
ただし、浪人する場合の条件はあらかじめ伝えておきましょう。
親がどこまで待てるのか、どこまで支援できるのかを明確にしておかないと、イライラするからです。
たとえば「1年間は浪人を応援する。ただ1年で合格できなかったら、合格できた学部に進学してほしい」という感じです。
ちなみに医学部の平均浪人年数は1.5年のため、1年での合格はやや難しい可能性が高いでしょう。
やりたいことを諦めると後悔する
やりたいことを諦めると、人生で後悔が残ります。お子さんは「バスケをやめたくない」と言っています。
この状態で勉強のために部活をやめたら、たとえ医学部に合格しても後悔するでしょう。
多くの場合、部活に本気で打ち込めるのは高校3年までです。大学にも部活はありますが、高校ほど熱くはなれません。
一方で勉強は、浪人すればいつでもやり直せます。だからこそ「今しかできないこと」に集中した方がいいのです。
本日のまとめ
医学部を目指しながら部活も続けたい場合、浪人という選択肢を提案しましょう。医学部に入る子のほとんどが浪人をしているので、焦る必要はありません。
ただし浪人する場合の条件は、事前に伝えておくことが大切です。何年まで待てるのか、どこまで支援できるのかを明確にしましょう。
明日ですが、「学校に行かない子が自ら志望校を決めた事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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