先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
12歳の息子は平日帰宅後すぐ、土日は起床後から一日中ゲームをします。学校では友人関係も良好で、得意科目は成績も良いです。
睡眠の大切さは理解していますが、アラームを止められず、取り上げると乱暴な言葉で抵抗します。
母子家庭のため間に入る大人はおらず、ゲーム中毒にならないか心配です。一方で「気が済むまでやれば、ある時ぴたっと止める」という説を信じるべきか迷っています。
簡単なお願いはきいてくれ、YouTubeの話を楽しそうに話すことも。興味を広げようと科学館などにも誘っています。
子どもがゲームばかりやっていると、ゲーム中毒になるのではと心配になりますよね。
そこで今回は、「ゲーム中毒の子どもへの向き合い方」について解説します。しっかり対応すれば、お子さんの症状はかなり落ち着きます。
一方で間違った対応をすると、もっと悪化して昼夜逆転生活などに発展することもあるので注意しましょう。
ゲーム中毒かどうかの見極め方
そもそもゲーム中毒とは、何でしょうか。私は「やるべきことができているかどうか」で判断しています。たとえば、
- ゲームにはまりすぎて昼夜逆転生活になっている
- 宿題ができていない
- ご飯を食べる時間も取れないぐらいゲームをやっている
一方で、長時間ゲームをするものの、必要な時間にきちんと寝て、朝も起きて学校に行き、宿題もやっているなら問題ありません。
今回の相談者さんは、学校では友人関係も良好で成績もいいので、現時点ではゲーム中毒になっている可能性は低いでしょう。
ゲーム中毒の予防法と対応法
ゲーム中毒になるのを予防するには、日頃からいい親子関係を作っておくことが必要です。今回の相談者さんは、すでにできています。
これを維持しつつ、一緒にルールを決めて守る練習をしておきましょう。
「気が済むまでやれば止められる」という話もありますが、私の経験上、暇だからゲームをやっている子は気が済むことはありません。
きちんとルールを守る練習をしながら、自律性を育むことが大切です。
ただし、悪化すると親だけでは対応できなくなることもあります。その場合は、専門家にサポートしてもらいながら改善していきましょう。
これからどうしていけばいいのか?
相談者さんの場合、引き続き愛情バロメータを上げていきましょう。そのためには、子どもが望んでいることをできる限りやることが大切です。
たとえば、子どもが「一緒にゲームをして欲しい」と思っているなら、一緒にゲームを楽しむ時間をつくりましょう。
次にゲーム以外の、好きなことを見つけていくのもいいでしょう。「科学館に誘う」というのは、非常にいいアプローチです。
あとはテスト前だけ、目標とごほうびで動機付けをしていくこともやってみましょう。ゲームを我慢して、自ら勉強する力も付けられるはずです。
本日のまとめ
ゲーム中毒かどうかは「やるべきことができているかどうか」で判断しましょう。生活リズムが保たれ、学校生活や勉強に支障がなければ問題ありません。
予防法として、良好な親子関係を維持し、一緒にルールを決めて守る練習をしていきましょう。
またゲーム以外の好きなことを見つけたり、テスト前の動機付けを行ったりして、自立性を育んでいくことが重要です。
明後日ですが、「母の顔色をうかがう娘、このままで大丈夫?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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