先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
両親の学歴が高いのに子供は全く勉強ができないこと、先生はどのようにお考えですか。
うちは2人とも県内トップの進学校から、国立大学ですが、中1次女が、全くです（長女は進学校でトップクラスです）。
勉強もやる気がなく、学校も休みがちで、悩んでいます。話は勉強のこと以外は楽しくできます。
「親が高学歴なのに、子どもは勉強できない」と悩まれる方は多いです。そこで今回は、親の学歴と子どもの成績の関係を紹介します。
実は、親の学歴が高いほど、子育てが難しくなる傾向があります。その理由と、高学歴の場合に意識することを紹介します。
今回の内容を理解していただければ、お子さんの未来はもっと明るいものになるはずです。
親の学歴は遺伝する
過去に、私のメルマガ読者の方１５００名くらいにアンケートを取ったことがあります。
親の成績と子どもの成績を教えてもらい、どれくらい相関性があるかを調べるものです。
その結果、たとえば母親の成績がオール４以上だと、子供もオール４以上になる確率は３５％でした。
一方、母親の成績がオール２未満だと子どもがオール４以上になる確率は２３％でした。
若干ではありますが、親の学歴は子どもに遺伝する傾向があるようです。ちなみに、父親の成績も同じような感じでした。
学歴が高い方ほど危険
ここまで読むと「うちは親が成績が悪い。子どもの成績を上げるのは難しい」と思われるかもしれません。
しかし、これは違います。なぜなら、親の学歴が高いと子どもが荒れやすくなるからです（私の経験則です）。理由は、自分と比べてしまうからです。
親が高学歴だからこそ、「なんでこんな問題もできないの？」と言ってしまうのです。仮に低学歴なら、「すごいじゃん！」と素直に言うことができますよね。
つまり、親が高学歴だと成績の面で有利な面がある一方、子育ての難易度は上がることがあるのです。
高学歴の親が意識する２つのこと
もしあなたが高学歴なら、意識してほしいことが２つあります。１つ目は、自分と子どもを比べないことです。これをすると、愛情バロメータが下がります。
また、今回の相談者さんの場合、姉妹同士も比べてはいけません。子どもは、一人ひとり良いところが違うからです。
２つ目は、勉強方法を押し付けないことです。自分ができるからこそ、「もっとこうやったほうがいい」とつい言ってしまいます。
求められていないアドバイスはせずに、楽しい話で家庭を明るくすることが先決です。
本日のまとめ
自分が高学歴だと、ついつい過去の自分と比べてしまうことがあります。すると「こんな問題もできないの？」と言ってしまうかもしれません。
そこで、自分と子ども（兄弟・姉妹同士）を比べないこと、勉強方法を押し付けないことを意識しましょう。
明日ですが、「子どもの字をきれいにするには？」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説！親が高学歴だと子どもは荒れる？
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