先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1男子、悪い子とつるみ補導されお友達に怪我をさせるなどトラブルがあり、その後から学校に行き渋るようになりました。
私には何でも話してくれて、学校は行きたいけど朝起きれなくて困ると言っています。
家では元気もよく思春期のヤンチャな男の子という感じなのですが、悪い子と遊ぶのも、不登校もとても心配です。どのように対応していけば良いのでしょうか。
子どもが悪い友達と遊んでいると、何かトラブルに巻き込まれないか不安ですよね。実際に補導されたり、怪我をさせたりしているため、将来が心配でしょう。
中1でこの状況だと、中2、3となるにつれて状況が悪化する可能性が高いです。そこで取返しのつかないことになる前に、親がやるべきことをまとめました。
大切な子どもを守れるのは、親だけです。今回の対応をすることで、親子ともに将来に希望を持って過ごすことができるようになります。
社会性を養っていくことが大切
今回の相談者さんや子どもが補導されたり非行をしたりしている方の場合、まずやっていただきたいことは「社会性を養っていくこと」です。
相談者さんの場合「私にはなんでも話してくれる」と書いてあります。つまり、親子関係はいいのでしょう。
しかし、補導されたということは、ダメなことが理解できていない可能性が高いです。そこで一度、親子で話し合いをして、
- 外出するなら門限を決める
- 遅くなりそうなら必ず親に連絡をする
もしこういった話をすると暴れたり、ルールを守ろうとしない場合は、見せかけの親子関係になっていることが考えられます。
見せかけの親子関係とは何か?
見せかけの親子関係とは「子どもにとって、自分の都合のいい話だけする関係」です。
たとえば、好きなゲームの話はするのに、ルール決めや勉強の話になると急に態度が変わるようなケースがあります。
これは、決して良好な親子関係とはいえません。親が言いたいことを子どもに言えないからです。
この場合、まずは子どもの要求をできる限り聞いて、愛情バロメータを上げましょう。その上で、聞いてはいけない要求には毅然とした対応をすることが大切です。
少しずつこちらの要求を聞かせる練習をしていくことで、ルールや勉強の話もできるようになります。
友達との関係を断ち切れない時は?
これらの対応をしても非行が続く場合、悪い友達の影響が考えられます。こういった子たちとの関係を、子ども自身が断ち切れないときは、周りの大人が協力することが大切です。
警察、児童相談所、学校の先生などに相談し、見回りしてもらうのもいいでしょう。ただし、こうした機関にもできることに限界はあります。
状況が変わらないなら、別の場所に引っ越して再スタートをすることも検討しましょう。友達とは物理的に会えなければ、関係を断ち切ることができます。
大人が思っている以上に、気が弱いタイプの子どもは友達の誘いを断るのが苦手です。大人がサポートしましょう。
本日のまとめ
非行をしたり補導されたりする子どもの対応で大切なのは、社会性を養い、親子でルールを作ることです。
親子関係が良好でも、行動が改善しない場合は毅然とした対応をしましょう。今以上に愛情バロメータを上げることも大切です。
また悪影響のある友人関係が続く場合は、大人が協力し環境を変えることも選択肢のひとつでしょう。
明日ですが、「反抗期の子どもが優等生になる声かけ法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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