先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高1の息子ですが、一つ一つの行動が遅いことに困っています。お風呂も1時間半、ご飯も1時間はかかります。
他にも家族がいるので、一人だけこのようにゆっくりされても困ります。何度か注意やお願いしても「黙れ!」と返ってきます。
本人もゆっくりするので、寝る時間も遅く朝もなかなか起きてくれません。部活もしてるので大変です。
行動が遅い子って、多いと思います。親としてはイライラしたり、つい口出ししたりしたくなりますよね。
しかし、行動が遅い=悪ではありません。大切なのはスピードではなく、やるべきことができているかどうかです。
そこで今回は、高校生の子どもに特化して「行動が遅い子の対応法」をお伝えします。他の年齢でも応用できますので、お子さんの状況にあわせて実践していただければと思います。
大前提!行動よりも先にすべきこと
行動が遅い子に対して最初にすべきことは、注意することではありません。まずは、やるべきことができているかをチェックすることです。
高校生の場合、学校生活で問題がないか、他人に迷惑をかけていないか、この2点を見ましょう。
出席日数が足りていなかったり、テストで赤点になっていたりしたら、学校生活に問題が起きています。
こういった状態であれば、まずはそこを改善しなければいけません。
一方、たとえ行動が遅くてもこの2点ができていれば、それほど心配する必要はないでしょう。
高校生の学校生活サポート法
今回の相談者さんの場合、お子さんは朝起きるのが遅い状況です。親が起こさなければ、遅刻して、出席日数が足りなくなるかもしれません。
しかし、高校は義務教育ではありません。そのため、親が無理やり学校に行かせる必要もないです。
「高校に行きたいなら行けばいい、行きたくないなら働けばいい」こういった姿勢で接しましょう。
その上で「このままの状況が続くとどうなるか」という、事実を伝えましょう。たとえば出席日数が減ると、留年や退学になるなどです。
次に、親ができるサポートを伝えます。現実を知って、もう一度頑張るのか、退学して就職するのかは、子どもに決めさせればいいでしょう。
なお、朝起きるのがギリギリでも学校に間に合っているのであれば、親があれこれ言わなくても大丈夫です。
他人に迷惑がかかるときは?
行動が遅いだけであれば、ここまでの対応で終わりです。ただ今回の相談者さんの場合、ゆっくりお風呂に入ることが家族に迷惑をかけています。
ここは、改善させないといけません。そこで「ゆっくりお風呂に入るのはいいよ。でもみんなのお風呂が遅くなるから、ゆっくり入りたいなら最後に入って」と改善策を伝えましょう。
長い時間お風呂に入ることが悪いわけではありません。他の家族に迷惑をかけることが、問題だからです。
その点を改善する代案を伝えれば、子どもも納得してくれるでしょう。もし、ここで反発してくるのであれば、愛情バロメータが低いといえます。
日頃から親子関係を良好にしたうえで、話をすることが大切です。
本日のまとめ
子どもの行動が遅い場合、やるべきことができているかを確認しましょう。
高校生なら、学校生活が問題なく送れているか、他人に迷惑をかけていないか、の2つが大切です。
ここができていれば、そこまで心配する必要はありません。なおあまりに行動が遅く、発達障害傾向がある場合は、専門家に相談して対応をしていきましょう。
明後日ですが、「中学受験の合格後にやっておくべきこととは?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!行動が遅い子どもへの対応法
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