先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
> 自分は女です。しかし、トランスジェンダーではないかと思います。具体的にいうと、髪は男子並みに短い、かわいいよりかっこいいと言われたい、胸の切除手術を考えている、しかし手芸が趣味で、恋愛対象は男性です。
> このことは自分以外親でさえ知りません。どのタイミングで言えばいいのでしょうか。また、もうすぐ修学旅行なのですがお風呂が苦痛です。どうすればよいでしょう。道山さんに質問するのは間違えているかもしれませんがお返事いただけると嬉しいです。
私は、医者でもありませんし、LGBTの専門家でもありません。ですから、LGBTの悩みのアドバイスはできません。ただ、こういった悩みを親にいつ言うべきか?という部分についてはアドバイスできます。
そこで本日は「人には言えない悩みは、どのタイミングで親に相談すべきか?」という点をまとめます。なかなか親から子どもに直接伝えるのは難しい話ですが、どこかのタイミングで上手にシェアしていただけると良いかと思います。
※LINEをされている場合は、さりげなくタイムラインにシェアをされると、お子さんの目に留まるかなと思います。
なお本日は、子ども向けに記事を書いていきます。
一番辛い状態=悩みを誰にも話せない状態
LGBTの悩みに限らず、親に言いずらい悩みは必ずあると思います。こういった悩みというのは、誰にも言えない状態が一番つらいです。
誰か一人でも理解してくれる人がいるだけで、気持ちはかなり楽になります。そこで、できるだけ早いタイミングで誰かに相談できると良いです。
とはいえ、焦って相談をする必要はありません。自分のことを本当に理解してくれて、「この人ならきっと自分のことを理解してくれる」と思えたタイミングで伝えるが良いです。
学校の先生or親に相談できると気持ちが楽になる
では誰に相談すればよいのかというと、自分が一番話しやすい人に話せば良いです。親が一番相談しやすいなら、お父さんやお母さんに相談すればよいです。
親よりも、お兄ちゃん、お姉ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんの方が話しやすいなら、そちらに話せば良いです。担任の先生、保健室の先生、部活動の先生の方が話しやすければ、そちらに話すのもありです。
もし誰にも相談できないという場合は、「スクールカウンセラーの先生」に相談するのがおすすめです。「親に伝えないでほしい」と言えば、約束を守ってくれるからです。
カウンセラーに相談することで、何かが解決するかはわからないです。直接的なかかわりが少ないからです。ただ、誰かに話すだけで気持ちが楽になるので、もし身内や先生に話しずらいなら、カウンセラーの先生に相談してみましょう。
気持ちが落ち着くと思いますよ。
友達に相談するのは、慎重に行おう
最後に、一つ大事なことをお伝えします。悩みは、誰かに話すことができると気持ちが楽になります。多くの子にとって一番話しやすいのは、友達だと思います。
ただ、親に言いにくいよう悩みに関しては、友達打ち明けるのは慎重に進めたほうが良いかもしれません。例えば、LGBTの悩みなどは、中学生、高校生という年齢だとまだまだ理解できない可能性が高いからです。
また、何かのきっかけで情報が洩れて、いじめなどのきっかけになっても良くないです。恋愛、友達関係、勉強など多くの子が持っている悩みであれば良いのですが、少し特殊な悩みについては大人に相談することをおすすめします。
本日のまとめ
五体不満足の著者である乙武洋匡さんは、先天性四肢切断という病気で、生まれた瞬間から手足がありませんでした。乙武さんのお母様が、彼の姿を初めてみた時、彼にこう伝えました。
「かわいい!なんて可愛いの」それから、毎日「愛しているよ。あなたはできるよ」という言葉をかけ続けました。
子どもが他人と違う特徴を持っていることはあります。そんな時、親がどういう言葉をかけ、どういう態度で接するかで、その子の人生は決まります。
もしお子さんがあなたに、人には言えない悩みを打ち明けてきたとき、無条件の愛で抱きしめてあげてください。どんな悩みも乗り越えられる強い人間に成長できると思います。
明日ですが、「子どもが睡眠時間を削って勉強する時は?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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