先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
失敗する前に対策を取れる子と失敗して理解する子がいるとのお話がとても興味深く共感できました。
うちの長男もまさに失敗して理解するタイプなのですが、残念なことに失敗を失敗だと自覚していなかったり、
また、失敗して理解しても行動が伴わず同じことを繰り返すという気質があります。
このようなタイプの場合、何度も話して聞かせるしかないのでしょうか。
子どもは、失敗する前に気づけるタイプと、失敗することで成長するタイプの2種類があります。後者の場合、親として心配になる気持ちはよくわかります。
今回の相談者さんの場合は、失敗を見守りつつも、何度も失敗を繰り返す子どもに対してどのようなサポートをしていけばよいか悩まれています。
そこで、最適なサポート法をまとめたので、お子さんが同じ失敗を繰り返している場合、参考にしていただければ幸いです。
まずは愛情バロメータチェック
子どもが失敗を繰り返し、親のアドバイスも聞き入れない場合、まずは愛情バロメータのレベルをチェックしましょう。
愛情バロメータとは、子どもがどれだけ親の愛情を受け取っているかを表したものです。
親の愛情が的確に子どもに伝わっていればいるほど、愛情バロメータは上がっていきます。高ければ問題ないですが、低い場合は問題です。
なぜなら、愛情バロメータが低いと、子どもはわざと失敗して親に振り向いてもらおうとするからです。
愛情バロメータが低い状態なら、まずは学校であった他愛もない話を聞かせてもらえるくらいには、愛情バロメータを上げていく必要があります。
大きな失敗は止めるようにする
愛情バロメータが高い状態でなら次のステップに進みましょう。次に行うことは、大きな失敗だけ止めるようにすることです。
大きな失敗というのは、命に関わることと、法に触れることです。そのような危険があるときは、子どもが仮に失敗して学ぶタイプだとしても止める必要があります。
受験に落ちたとか、テストで悪い点数を取ったという失敗は、命に関わることではありません。この場合、親としては辛いかもしれませんが、あまり気にしないようにしましょう。
私の経験上、愛情バロメータが高ければ、子どもはどこかのタイミングで気づきます。
「本当に勉強しなくていいのか?」「受験に落ちても大丈夫か?」と感じるようになるので、それまで待ってあげれば良いでしょう。
それでもダメなら発達障害を疑う
ここまでのステップを踏んでいただければ、ほとんどの子どもは遅かれ早かれ同じ失敗をしなくなります。
しかし、それでも変わらないなら、軽い発達障害の可能性もあるでしょう。
発達障害といっても症状は様々なので、断定することは難しいですが、発達障害の特徴の一つに「想像性の欠如」というものがあります。
「これをしたらこうなるだろう」というイメージができない症状です。すると、テストの点数が悪い⇒受験に落ちる⇒将来が大変になるというステップがイメージできなくなります。
その結果、テストの点数が悪くても改善しようと思えないのです。
そのようなときは、精神科の先生などに一度相談してみて、判断を仰いでみるのが良いでしょう。
本日のまとめ
子どもが同じ失敗を繰り返すときは、まず愛情バロメータをチェックしましょう。もし低い状態なら、子どもは親を振り向かせるためにわざと失敗している可能性があります。
高い状態で失敗を繰り返しているのなら、命に関わることや法に触れることなどの大きな失敗だけは止めるようにしてください。
受験に落ちた、テストで悪い点を取った程度なら、そこまで気にしなくてOKです。愛情バロメータが高ければ、どこかのタイミングで子どもは気づくからです。
それでもまだ変わらないときは、軽い発達障害の可能性もあるので、精神科の先生などに一度相談してみても良いでしょう。
明日ですが、「保存版!勉強習慣をつける方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。