先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
長男は、弟への嫌がらせが趣味で、やめてと言ってもやめません。そして、親が本気で怒ってもやめてくれません。
朝から晩まで、弟が泣いていて、どうしてよいかわかりません。彼は、1人で遊ぶことができません。
ゲームやテレビ以外は、何をしてもつまらないようです。学校に行っても、友達についていくのが必至で、疲れてるようです。
かえってきて、誘われたら遊びには行きますが、自分から誘うことはありません。そのかわり、家では弟(一人遊びが上手)の遊びを邪魔してしまいます。
私は、海外に来て10年以上がたち、ドイツ語も日常生活に困らない程度には話せますが、それでも、いつもさみしいです。
経済的にきつい状況で、仕事を探しておりますが、ドイツ語が母国語ではないために難航しております。
今回の相談者さんは、海外に住まれているので、お子さんも海外の日本人学校やインターナショナルスクールに通われているのだと思います。
海外にいるという状況も踏まえて、兄が弟をいじめる理由について解説します。
併せて、兄弟喧嘩の対応法もお伝えしますので、この流れで対応をしていただければ、すぐに兄弟喧嘩も収まると思います!
目次
兄弟をいじめる子どもが持つ2つの心理
海外にいても日本にいても、兄弟をいじめる子の心理というのは、次の2通りに分かれます。
ストレスがたまっていてイライラしている
1つは、日々、学校などでストレスを感じていて、イライラしている状態です。それを発散するために、弟に当たっている状態です。
寂しい、構ってほしいという寂しい気持ちを感じている
2つ目は、寂しい、構ってほしいという理由です。弟にちょっかいをかけて、弟に構ってもらおうとします。また、弟をいじめることでお父さん(お母さん)に気にしてもらおうともします。
2つ目の理由の方が多いですが、状況に応じてどちらなのか考えてみることが大事です。
海外に住んでいる家庭独特の悩み
私は現在、海外に住むたくさんの日本人のお父さん(お母さん)からも相談を受けています。たくさんの方の相談に乗っていると、海外にいる方独特の悩みがあることがわかります。
それは、子どもが友達と心の底から打ち解けられないという悩みです。通っている日本人学校の規模にもよりますが、一般的にそういう傾向が強いです。
相談者さんの子どもがこのパターンだとしたら、「寂しい」ことが弟をいじめるいちばんの原因ではないかと思います。
相談者さん自身も「いつも寂しい」と書かれているので、子どもも同じ気持ちを抱えているのだと思います。
今できる解決策は、親が一緒に遊ぶこと
では、どうしたら寂しさを解消することができるのでしょうか?今すぐ日本に戻ることができればそれも良いですが、仕事の関係などで、そういうわけにはいかないと思います。
そこで、お父さん(お母さん)が子どもの友達になってあげることが大事です。今回であれば、お兄ちゃんと一緒に遊んであげる、一緒にいる時間を増やしてあげましょう。
子どもは、一緒に遊んでいるのが親であっても、日頃の寂しい気持ちは軽減します。その結果、弟にあたることも少なくなります。
本日のまとめ
兄弟をいじめる心理には2パターンあります。1つは日頃からストレスが溜まっていてそれのはけ口にしていること、もう1つは寂しい気持ちを抱えていることです。
今回の相談者さんは家族で海外に住まれているということなので、「寂しい」気持ちが原因で弟に当たっている可能性が高いです。
そこで今できる解決策としては、お父さん(お母さん)が子供と一緒に遊んであげて、一緒にいる時間を増やすことです。
たとえ親であっても、一緒に遊んでくれれば子どもの寂しい気持ちは軽減します。その結果、少しずつ心が落ち着いて弟に手を出すこともなくなっていくと思います。
次回ですが、「正社員を辞めたら不登校が解決した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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