先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
私立中3娘の保護者です。娘が学校をやめたいと言ってます。やめてどうするのか聞くと、したい事がないから死ぬと言います。
どう対応したらいいかわかりません。授業を受ける事が向いていないと言ってます。
子どもが受験を勝ち抜いて私立に合格したのに「やめたい」と言ったら、少しがっかりしますよね。
ではこのとき、親はどのように対応すればいいのか。今回は、こういったときの正しい声かけ法を解説しましょう。
間違った対応をすると子どもの命に関わるため、注意が必要です。正しい対応をすれば、子どもの情緒は安定します。
「死にたい」を受け止めすぎてはダメ
子どものネガティブな言葉は、受け止めすぎてはいけません。
思春期の子は、イライラしたり、情緒不安定になったりすると、すぐにこうした言葉を吐くからです。
親がその度に一喜一憂すると、判断を間違ったり、親も不安定になってしまいます。
そこでネガティブな発言をしてきたときには、否定も肯定もしないことが大切です。
「そっか、学校の授業が大変なんだね」「死にたいくらい、辛い気持ちなんだね」という感じで、まずは気持ちを受け止めてあげましょう。
気持ちが落ち着いたら、冷静に話し合う
上記の対応で話を聞いていくと、子どもも次第に冷静になっていきます。このタイミングで、今後どうするのかを話し合いましょう。
感情的になっているタイミングで話し合っても、話が進まないからです。
落ち着いたタイミングで「学校の授業が辛いんだよね。今後はどうしたい?」と、聞いてみましょう。
- 公立に転校する
- まずは家で休んで気持ちが戻ってきたら、フリースクールから始める
リストカットなどに発展したら?
親の対応を間違えてしまうと、ネガティブな発言だけでなく、リストカットなどの自傷行為に発展してしまうことがあります。
ここまで来たら、児童精神科医、公認心理師、スクールカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。
対応を間違えると、本当に命の危険が出てくるからです。
また、ここまで来た状態で親が一人で抱え込んでしまうと精神的につらくなってしまいます。そういった意味でも、第三者に介入してもらうことが大切です。
本日のまとめ
子どものネガティブな言葉は、受け止めすぎてはいけません。否定も肯定もせず、気持ちを受け止めてあげることが大切です。
子どもが落ち着いたタイミングで、今後どうするかを話し合いましょう。
明日ですが、「高校受験やる気UP勉強会2024を行いました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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