先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中一の子供。スポーツ選手を目指してきましたが、急にやめました。コーチから、今の練習や体型では上達は望めないと指摘されたこと、遅刻を叱られたことから楽しくなくなったようです。
「もうレッスンは受けない。遊びならいいけど塾や部活で無理かも」と言い、友達と遊ぶようになりました。実力があるので競技を続けてもらいたい母の願望があります。
競技の楽しさを思い出し再開したくなるような関わり方を教えて頂きたいです。
お子さんに、「才能がある競技を続けてほしい」と思うのは、親としては珍しいことではないでしょう。
この記事では、そんな才能のある子どもには、親がどう向き合ってサポートしていくかを紹介します。
才能を伸ばすことができれば、将来社会に出た時に活躍できるので、経済的にも豊かになれるはずです。
大前提!最も大切なのは無条件の愛情
前述したように、「才能のある競技を続けて欲しい」と思うのは、親としては当然のことです。
ただ、親からの願望が大きくなりすぎると危険です。これが行きすぎると、子どもは「親は自分が好きなのではなく、競技をしている自分が好きなんだ」と感じるようになります。
すると、子どもはその競技をしていない自分には価値がないと思ってしまうでしょう。
子どもの競技を応援するのは自由です。ただ、最終的に続けていくかどうかは、あくまでも子どもの意思だということは忘れないようにしましょう。
まずは考える時間を作ろう
思春期の子どもは、気分のムラが激しいものです。そのため、何かをやりたいと思う時もあれば、やめたいと思う時もあります。
一時的な感情だけで、続けるかやめるかを決めるのはよくありません。ただ、やりたくないのにずっと続けるのも、時間の無駄です。
そこで、1ヶ月ほど時間を空けて考えさせましょう。1ヶ月後に再度聞いてみて、気持ちが変わったかをチェックするといいです。
才能があるかどうかは関係ない
親はどうしても「才能があるから続けてもらいたい」と思ってしまいがちです。ただ、才能があれば、その協議で活躍できるわけではありません。
というのも、先日、『情熱大陸』に出ていたソフトバンクの和田投手は、高校時代に「プロになれるわけない」と言われたそうです。
つまり、プロレベルで考えるなら、才能はないと言えるでしょう(もちろん、甲子園に出られる時点で、他の人よりは才能はあります)。
ただ、和田選手は、誰よりも練習をしました。その結果、大学で力がついて、プロになれたそうです。
つまり、ある競技で活躍できるかどうかは、生まれもった才能よりも、努力を苦に思わないほど好きになれるかどうかが重要ということです。
1ヶ月休んでも、やめたいという気持ちが変わらないようなら、おそらくその競技で活躍するのは難しいでしょう。つらい決断ではありますが、何か新しいことを探してもいいかもしれません。
本日のまとめ
何かの分野で才能があったとしても、プロになるほど努力したいと思えない子どもはたくさんいます。
親としては残念に思うかもしれません。ただ最終的には、子どもの意志を尊重しましょう。
明日ですが、「中3で期末テスト2位をとった成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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