子育てのために仕事は犠牲にすべきか?

働く

私の記事を読んでくださっている読者の方から、「親は子どものために仕事も趣味も犠牲にしないといけないのか」という質問をいただくことがあります。

こういった質問を頂くたびに、伝え方が良くなかったなぁと反省します。お父様もお母様も、自分の趣味や仕事をしていただいてもちろん構いません。

ただ、ポイントを押さえておかないと家庭の崩壊を招くことにつながります。そこで今回は、仕事と子育てを上手に両立するためのポイントをお伝えします。

子育てのために、仕事や趣味をすべて犠牲にしないといけないのか?という悩みにも回答しますので、参考にしていただければ幸いです。

自己中心活動と自己犠牲活動のバランスを考えよう

バランス

自己中心活動、自己犠牲活動という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

自己中心活動とは、自分のやりたいことを行うことです。たとえば、登山が趣味なら、山に登ることは自己中心的活動です。

一方、自己犠牲活動とは、自分のやりたいことを犠牲にして行うことです。たとえば、登山が趣味であっても、山に登るのを我慢して家事をしたなら、それは自己犠牲活動ということになります。

子育て=天職という方もいるとは思いますが、仕事や趣味の活動が好きな方にとっては、子育ては自己犠牲的な部分が多いのではないでしょうか。

実は、この2つの活動、どちらも非常に大事です。言い換えるなら、自己中心活動と自己犠牲活動のバランスを取ることが重要なのです。

どちらかに偏ると、家庭・親子関係の崩壊につながってしまうので、注意が必要になります。

バランスが崩れると起きること

親子

たとえば自己中心活動に偏ってしまった場合、どうなるでしょうか。お父様が仕事が大好きで、仕事ばかりして家庭の時間をほとんど取らなかったとします。

すると次第に子どもは、お父様に何も話してくれなくなり、親子関係が悪くなります。

また、お母様が週末に趣味の登山ばかりして、子どもの趣味に付き合ってあげなかったらどうでしょうか。

「お母さんは登山ばかりで私のことを見てくれない」と子どもは感じ、次第に親子関係が悪化していきます。

一方、自己犠牲活動ばかりにしてしまうと、どうなるでしょうか。自分のやりたいことを我慢している状態なので、ストレスが溜まって鬱になるかもしれません。

つまり、どちらかに偏ることは危険なのです。大事なのは、自己中心活動と自己犠牲活動のバランスを取っていくことなのです。

やること終えてから好きなことをしよう

登山

では、どういったバランスで進めていくのが良いのでしょうか。

私がおすすめしている方法は、やるべきことを終えてから自分の好きなことをするというスケジュールです。今、親子関係が良好な状態なら、お父様お母様は好きなことをやってOKです。

なぜなら、子育てに必要なことはできているからこそ、親子関係が良好だからです。今子どものために使っている時間は維持しつつ、空いた時間でやりたいことをどんどんやりましょう。

好きなことをしている親の姿を見ると、子どもは自分もそんな風になりたいと思います。すると、親を尊敬するようになり、さらに親子関係はさらに良くなるという好循環を生みます。

一方、親子関係が良好でない状態にもかかわらず、自己中心活動に走ってしまうのは危険です。いずれ、親子関係は崩壊するからです。この場合は、自己中心活動は一旦置いておいて、子どもに向き合うことがおすすめです。

どれだけ時間がかかっても、3ヶ月ほど我慢すれば、子どもと他愛もない話ができるまでに親子関係が良くなります。その後で自分の好きなことをやれば、心おきなく自己中心活動に取り組めるでしょう。

本日のまとめ

親子

子育てと仕事(趣味など)を両立するには、自己中心活動と自己犠牲活動のバランスが大事です。自己中心活動は自分のやりたいこと、自己犠牲活動はやりたいことを我慢してすることです。

自己中心活動だけに偏れば、親子関係は悪化します。一方、自己犠牲活動に偏れば、ストレスフルでいつか爆発してしまいます。両者のバランスを取ることが、不可欠なのです。

今、子どもとの関係が良好なら、お父様お母様は好きなことに打ち込んでOKです。子どもが荒れている状態なら、自己中心活動は保留して、一旦全力で子どもに向き合いましょう。

家事や子育てにおける「やるべきこと」をやった上で、好きなことに打ち込めば、イキイキしているお父様お母様を見て子どもは親を尊敬するようになります。

その結果、さらに親子関係が良くなります。これまでに、子どもの問題行動を解決されてきた方々は、みなさんこの順序を守っていますよ。

明日ですが、「高校生の子どもにご褒美作戦はアリか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!子育てのために仕事は犠牲にすべきか?

 

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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