先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高校生の姪は月々のお小遣いを貰っていません。そこで「中学生の時のようにテストでご褒美をもらいたい、その方がやる気が出るし」と言います。
その場合、高校生でもテストでご褒美(現金)をあげても良いのでしょうか?
中学生では、勉強のやる気を出すための方法として、ご褒美と目標の設定があります。これが、高校生でも使えるかどうか気になっている人もいるでしょう。
中学生と高校生では、やる気を出すための方法に少し異なる部分があるので、今回はそのあたりを詳しくお伝えします。
もし、お子さんが勉強へのやる気が出ていない状態なら、今回の記事で問題が解決します。参考にしていただければ幸いです。
高校生の勉強に対する考え方
そもそも、中学生と高校生では親がどこまで勉強をサポートすべきかが異なります。なぜなら、中学校は義務教育ですが、高校はそうではないからです。
そのため、中学生の子を勉強できるように親がサポートするのは当然です。一方、高校は義務教育ではないので、親が頑張って子どもに勉強させようとする必要はありません。
まずは、この大前提を押さえていただければと思います。私はこれまで、中学生の親向けには、ご褒美や目標の設定をして動機づけすることを推奨してきました。
しかし、これを高校生にも使うのは違います。高校生は、自分の意思で高校に行っているので、そこで勉強するかどうかも自分で決めさせるようにしましょう。
子どもがご褒美を望むなら?
もちろん、お子さんが高校生になり、義務教育が終わっても、子育てが終わるわけではありません。子育ては、一生続いていくものだからです。
また、子育ての基本は「子どもの要求にできるだけ応える」ことです。これらの点も踏まえて、今回の相談者さんの状況に対してアドバイスをします。
今回の相談者さんの場合、親が無理やり子どもに勉強させようとしてご褒美を設定しようとしているわけではありません。
子どもが、「こうしてくれたら勉強に対してもっとやる気が出る」ことを親にお願いしている状態です。つまり、この場合は、ご褒美の設定をしてあげてOKです。
ご褒美をあげるときの目安
ただし、一つ注意点があります。子どもの要求に応えるためとはいえ、いくらでもおこづかいを与えてしまうのはいけません。
私の考えでは、5千円~1万円くらいが高校生の適切な水準です。今回の相談者さんは、もともとお小遣いをもらっていません。
そのため、テストで結果が出たらご褒美としてそれくらいの金額のお小遣いをあげるのは良いと思います。
また、毎月5千円~1万円おこづかいとしてもらっている子でも、テストで頑張ったご褒美に+αで3~5千円もらうのも問題ないと思います。
本日のまとめ
ご褒美と目標の設定などの方法を使って勉強へのやる気を引き出すやり方は、義務教育である中学生までです。高校からは、親が無理やり勉強させる必要はありません。
ただ、「こうしてくれたらもっとやる気が出る」というお願いには、応えてあげてOKです。なぜなら、子育ては一生続くからです。子どもの要求にはできるだけ応えてあげましょう。
明日ですが、「保存版!通信教育は効果的か?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!高校生の子どもにご褒美作戦はアリか?
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