先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
子どもの修学旅行のことで悩んでいます。感染が拡大している中、修学旅行を強行的に学校は行おうとしています。
親としては、志望校も絞っていかなければならない大事な時期なのに、万が一感染したらと思うと、快く送りだせません。
子どもは行きたくないと言います。しかし、後々面倒だから仕方なく行く方向で考えているようです。
本来なら子どもの意見を尊重して、自分で決めさせたいところですが、これだけは口出ししてもいいのでしょうか?
コロナが流行っている中、修学旅行を中止にする学校もあれば、近場で済ませる学校もあります。このような状況で、行かせても良いか迷うお父さんお母さんもいるでしょう。
そこで今回は、こういうときの大事な考え方をお伝えします。コロナ禍以外でも、重要な判断材料として使える内容です。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
子育ての基本方針
まず、子育てには基本方針というものがあります。1つ目は、子どもの意見は尊重するということです。たとえば、行きたい高校があるならそれを尊重してあげましょう。
2つ目は、絶対にダメなことは叱るということです。たとえば、いじめを子どもがやりたいと言っても、絶対に許してはいけません。
また、夜11時に子どもが友達の家に遊びに行きたいと言っても、万が一誘拐されたりしたら命の危険があるので、行かせてはいけません。
このように、「他人に迷惑をかけること」「命の危険があること」などは、絶対に許してはいけません。
今回の相談は、修学旅行への参加が絶対にダメなこと(命の危険があるか)に該当するかどうかがポイントです。
コロナ中の修学旅行の危険度は?
コロナが流行している中、修学旅行に参加することの命の危険度は、正直誰にも分かりません。
現時点で、子どもが感染して亡くなったという話はあまり聞きません。しかし、子どもがおばあちゃんにうつして、おばあちゃんが亡くなったという例はあるでしょう。
修学旅行中に誰かが感染するかもしれないし、何事もなく無事に帰ってくるかもしれません。命の危険度がどれくらいあるかは、誰にも分からないのです。
つまり、前述した「子育ての基本方針」では判断ができないケースになります。その場合は、「家族方針」で決めることが重要です。
家族方針で決めよう
家族方針とは、「家族内で何を重要視するかを話し合って決める方針」のことです。今回のケースだと、家族によって、
- リスクが1%でもあるものはやめたほうがいい
- 確率的にそこまで高くないなら思い出作りを優先したほうがいい
私が親の立場だったら、感染する確率で考えます。少し前に調べたところ、学校内での感染は小中高合わせて11人でした。
多少誤差はあるとはいえ、確率としては0.001%です。私はこの数字を、そこまで高くないと考えます。つまり、「子どもが行きたいなら行かせる」というのが私の考えです。
ただ、今回のケースのように、本人が行きたくないと言うこともあります。その場合、「行きたくないなら、無理に行かなくていいんじゃない?」と助言します。
こういった話をした後、最終的にどうしたいかは子どもに決めさせます。もし行く場合は、帰宅後1週間はマスクで生活してもらうなど、ルールを決めるとさらに安心かもしれません。
本日のまとめ
子育ての基本方針で判断できないときは、家族方針で決めましょう。何を重要視するかは、家族によって異なります。思い出を重視するか、1%のリスクを見るか、正解はありません。
「修学旅行に行きたくない」も「周りの目があるから行く」も、本人の意思です。最終的にどちらになっても、子どもの気持ちを尊重してあげるのが良いでしょう。
明日ですが、「秋から始める志望校の決め方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!今年は修学旅行に行かせるべきか?
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