先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
息子が、友達に嘘をついてしまって嫌われたかもしれません。最近では遊びにも誘われなくなりました。
話す時の態度もそっけなくなったそうです。もう学校に行きたくないと言っています。息子が悪いと思いますが、できたら関係を修復してほしいです。どうしたらいいですか?
お子さんの友達関係のトラブルは、心配になりますよね。思春期にはよくあることですが、このままだと学校に行きたがらなくなる可能性もあります。
そこで今回は、「友達と仲直りする3STEP」をお伝えしましょう。間違った対応をしてしまうと、不登校につながることもあります。
正しく対応することで、お子さんは友達関係を修復し、今後同じようなトラブルがあっても乗り越えられるようになるはずです。
STEP1:愛情バロメータを上げる
最初にやるべきことは、愛情バロメータを上げることです。
お父さんお母さんの愛情が子どもにしっかり届くと、子どもの心の中の愛情バロメータという数値が上がります。
これが高い状態だと、つらいことがあっても乗り越えられます。悩みも相談しやすくなるでしょう。そこで、今回のような場合、
「確かにあなたが嘘をついたのは良くないけど、そういう状況つらいよね」「学校に行きたくなくなる気持ちはわかるよ」とまずは共感することが必要です。
嘘をついてしまった気持ちに理解を示すことで、子どもは親の愛情を感じます。
STEP2:解決策を一緒に考える
次に問題の解決をどうやってやっていくかを、お子さんと一緒に考えます。
親が勝手に決めると愛情バロメータが下がってしまうので、まずは子どもの意見を聞きましょう。
一番の理想は、学校の先生に間に入ってもらうことです。担任の先生にお願いして、相手の子が今どう思っているかを聞いてもらいます。
中学生だと友達が間に入ると複雑になりがちなので、先生にお願いするのがいいでしょう。
相手の子がまだ怒っている部分があるなら、もう一度しっかり謝ることで気持ちが変わる可能性があります。
STEP3:新しい友達関係を作る
思春期の子は、すぐには気持ちが戻らないことが多いです。そのため、1ヶ月くらいは微妙な関係が続くと思っておきましょう。
その間は、新しい友達関係を作り直していくことのもいいです。その子たち以外にも、学校にはいろんな子がいます。
部活の友達や共通の趣味を持っている友達と話をして、そこで仲良くしていくことも試みましょう。
案外その子たちの方が、一緒にいやすいこともあります。無理に気を遣う関係よりも、気楽にいれる関係の子と一緒にいた方がいいでしょう。
本日のまとめ
友達とのトラブルには、まず愛情バロメータを上げて子どもの気持ちに寄り添うことから始めましょう。
解決策は子どもと一緒に考え、先生に間に入ってもらって謝罪の機会を作ってもらうといいです。
その間に新しい友達関係も作ることで、今後同じようなトラブルがあっても乗り越えられる力が身についていきます。
明日ですが、「勉強の口出しをやめたら、成績はどうなるか?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。