先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中学3年の娘を持つ母親です。一生懸命勉強して本当に頑張っているのですが、成績が上がりません。
これ以上頑張れとも言えず、でも結果が伴わず、つい口出ししてしまいます。
できなくても頑張っている過程を認めてあげたいのに、結果ばかりをみてしまうダメな母親です。何かコツなどはありますでしょうか。
子どもが勉強を頑張っているのに成績が上がらないと、親としても悔しいですよね。なんとか結果を出させてあげたいと思って、当然でしょう。
ただこの場合、必ず原因があります。そこで今回は、その原因と親ができるアプローチ方法をお伝えしましょう。
親が間違った対応をして、勉強どころではなくなるケースは非常に多いです。一方、正しいアプローチを行えば、親子関係を改善しながら成績も上げられます。
子どもの成績が上がらない3つの原因
子どもの成績が上がらない原因は、いろいろあります。今回はその中から3つを紹介しましょう。1つ目は「勉強効率が悪いから」です。
たとえば、ひたすら書いて覚えるというような効率の悪い勉強法をしていると、どれだけ時間を費やしても結果に結びつきません。
2つ目は「集中力が低いから」です。やる気がなかったり、勉強環境が合っていなかったりすると、集中力がキープできません。
3つ目は「勉強時間と目標のギャップがあるから」です。たとえば、1日1時間の勉強でオール5を取ろうとするのは、現実的ではありません。
求める成績と勉強時間が合っていないことも意外と多いです。
親ができるサポート3ステップ
上記を踏まえて、親ができることは次の3つあります。1つ目は「愛情バロメータUP」です。
親子関係が良くないと、子どもは親からのアドバイスを受け入れてくれません。日頃から子どもへの愛情を示し、安心感を与えましょう。
2つ目は「一緒に改善点を見つけること」です。子どもと一緒に、何が問題かを探りましょう。
親がわからない場合は、学校や塾の先生などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることが効果的です。
3つ目は「テストごとに改善すること」です。テストごとに改善点を見つけ、一つずつ対策をしましょう。
これを繰り返すことで、成績は必ず上がっていきます。
叱るのではなく、無条件の愛情を示すこと
子どもが悪いことをしたときは、叱らないといけません。しかし、成績が上がらないのは悪いことではないです。
本人が成績が上がらないことを望んでいるから、勉強をしていないからです。それなのに叱るのは、おかしな話でしょう。
また、親や先生のサポートがうまくいっていないこともあります。なのに子どもを叱るのも、変な話ですよね。
つまり、親は「勉強をやるかやらないかはあなた次第。でも、成績が上がれば選択肢が増えて行きたい進路に進めるよ」という事実だけを伝え、子どもが求めてきたときだけサポートしましょう。
そして、子どもがどんな道を選んでも無条件に応援する姿勢が大切です。この部分がズレると、条件付けの愛情になって、愛情不足につながります。注意しましょう。
本日のまとめ
成績が上がらない原因は、いろいろあります。「勉強効率が悪い、集中力が低い、勉強時間と目標が合っていない」などは、よくある理由です。
そこで良好な親子関係を築きながら、一緒に問題を見つけて改善していきましょう。
成績が上がらないことを叱るのではなく、できるサポートをしながら、どの道を選んでも応援する姿勢が大切です。
明日ですが、「子どもの恋愛に親は関わるべき?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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