先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3の息子です。今年高校生になった彼女とお付き合いして5ヶ月目です。「彼女と同じ高校へ行きたい、部活ももうやめる」と言います。
彼女の高校は、息子の学力より偏差値が5~8低い私立です。
本人に選ばせたい気持ちはありますが、将来を考えると親として、常に上を見て進んで欲しいと伝えています。いい声かけはありますか?
「進路を友人や恋人で決めるのは良くない」と考えてしまう方は、多いと思います。特に今回のご相談のように、偏差値が下がる場合は気になるでしょう。
そこで今回は、人間関係から進路を決めたいと言われた場合に、親はどう考えるべきかを紹介します。
この記事を読めば、お子さんは進路選択で失敗しなくなります。間違った選択をして、後で後悔する前にチェックしていただければ幸いです。
目次
大前提1 偏差値が高い学校=優秀ではない
今回のご相談では「恋人に合わせて偏差値が低い高校になる」ことが気になっているということでした。ただ、そもそも偏差値の高い高校が、必ずしも優秀ではありません。
基本的に、偏差値の高い高校は、全体として授業のレベルが高いです。そのため、ついていければ生徒であるお子さんの偏差値も上がるでしょう。
ただ、実は偏差値が低い学校にもメリットがあります。授業のレベルは低いものの、周囲のレベルも低いため、成績上位になりやすいことです。
特に指定校推薦を使用して大学受験をする場合、学内での成績は重要な要素になります。指定校推薦で進学したいなら、低いレベルを選ぶのも手なのです。
大前提2 高校に行ったら友達や恋人は変わる
もう一つ、進路選択で大事なことをお伝えします。多くの場合、友達や恋人は高校に進学すると変わるという事実です。
そのため、私個人の意見としては、進路を人間関係で決めるのはあまりおすすめはできません。
ただ、親子で進路の相談をする時に、子どもの「友達や恋人と一緒の学校に行きたい」という気持ちを否定すると、子ども自身を否定することにもなります。
重要なのは、親の考えを押し付けるような話し合いにならないようにすることです。
結論 本人の意見を尊重しよう
そこで、子どもから「恋人や友達で進路を決めたい」と相談されたら、まずは共感できることを示しましょう。
「確かに、○○ちゃんと一緒の高校だったら楽しいよね」という感じです。その後、自分の意見も伝えましょう。
「でも、その学校だと遠くて、毎日通うの大変じゃない?」という感じです。
ここまでが、親の仕事になります。あとは、本人が決めることです。それでも本人が恋人と一緒の高校に行きたいなら、応援しましょう。
本日のまとめ
恋人や友達と一緒の高校に行ったとしても、その関係がそのまま続くとは限りません。
ただ、その進路選びが必ず失敗するとも限らないでしょう。意見を伝えて、最後は子どもに決めてもらうのがポイントです。
明日ですが、「学年トップを目指せる5教科勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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