先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2の夏休み前から、不登校になり3ヵ月学校いけなくなりすべて無気力になりました。習い事にもいけなくなり死にたいとか、なぜ私が生きてるのかわからないと言いました。
ようやく冬休み前から、いけるようになったんですが、朝になると起きてきません。あれこれ言うときれてしまいます。
勉強に不安があるのではないかと思ってます。なんで学校とか行くの?学校なんてつまんないと言い、ただ普通に学校に通いたいとか、言います。
子どもが死にたいと言ったら、親としてこれほど辛いことはないと思います。また「もし自殺したらどうしよう」と不安な気持ちにもなると思います。
ではなぜお子さんは、死にたいという言葉を口にするのでしょうか?裏側には一つの心理があります。その心理が理解できると、おのずと対応策が見えてきます。
※また不登校についてはこちらの記事でまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。
>>不登校を解決する方法とは?
目次
子どもが死にたいと言う2つの心理状態
なぜ子どもは死にたいという言葉を口に出してしまうのでしょうか?私の経験上次の2つの心理状態になると、子どもは「死にたい」という言葉を口にします。
親から条件付けの愛ばかり示されている
とにかく「勉強!勉強!」と言われると、子どもは「私は勉強のために生きているの?」と感じます。成績が下がるたびに、「もっとがんばれ」と言われると、「お母さんは勉強できる私のことしか愛してくれない」と感じるようになります。
その結果、生きていてもしょうがないと感じ、「死にたい」という言葉を言うようになります。
人生に希望が見えない
例えば大切な家族や友達がいなくなると、子どもは生きる希望を見いだせなくなります。その結果「こんな世の中に生きていても仕方ない」と感じるようになります。また親友と大喧嘩したりするのも、このケースに当てはまります。私の経験上、子どもたちが死にたいというのは、上記の2つの心理状態の時に起こります。
ただ2つのパターンとも、お子さんへの向き合い方を少し工夫すれば、改善することができるのでご安心ください。
親が実践すべき2つの救出法
ではどういったことに注意して、お子さんに向き合っていけば、「死にたい」という気持ちをなくすことができるのでしょうか?
100%過保護のみの子育てを行う
最初に大事なことは干渉を全て無くすことです。今回の相談者の場合、あれこれ言うときれてしまいます。
とお母様が言われています。であれば、あれこれ言わなければ良いのです。こういったことをお伝えすると、
道山先生!私が何も言わなければ、うちの子は勉強をしなくなります。それでもいいんですか?
という相談が来ます。はい、勉強しなくてもいいです。子どもの命と勉強とどちらが大事なのかを冷静に考えてみてください。
100%命の方が大事だと思います。3か月間あれこれ言うことをやめて、子どもの要求をひたすら聞いてあげてください。それができれば子どもの心理状態は改善します。
100%子ども中心の生活を送る
例えばこの記事を読んでいるあなたの立場が父親だとします。奥様が病気で亡くなってしまい、子どもが「死にたい」と言うようになったとします。もしあなたにとって、子どもが最も大切な存在であるなら、子どもの心が落ち着くまでの間、100%子ども中心の生活に切り替えてあげてください。
例えば今お子さんが不登校で、貯金が300万円あり1年間働かなくても生活ができるなら、一時的に仕事をやめてお子さんに寄り添うということです。
大切な人がいなくなるというのは、生きている意味がなくなるほどのダメージを子どもに与えます。一人で放っておいてたら、それこそ後追いをする可能性があります。
そうなる前に100%子ども中心の生活に切り替えることが大事です。時間はかかりますが、少しずつ気持ちが落ち着いてきます。再登校できるようになってから、仕事を再開すれば大丈夫です。
3か月経っても改善しない時は?
もし3か月経っても改善しない場合、自分では気づかない原因がある可能性があります。例えば、
- 祖父母が酷い過干渉で、見えない圧力をかけている
- 再婚した夫が子どもを虐待している
- 大親友と喧嘩したのに親には話せていない
そのままの状態が続くと、それこそ自殺などにもつながりかねません。早い段階で第三者の意見をもらったほうが良いです。
私に相談していただいても良いですが、やはりこういった分野は専門家に相談されるのが良いです。
例えば先日動画をプレゼントした、現役のフリースクール校長小井出博文先生などは、まさにスペシャリストで実績もあるので、今改善すべき点を的確にアドバイスしていただけると思います。
もしこの記事を読んでいるあなた自身が死にたいときは?
最後になりますが、もしこの記事を読んでいるあなた自身が、子どもという立場だとします。そして今「死にたい」という気持ちで、この記事にたどり着いたとします。
もしそうなら、必ず誰か大人の人に相談するようにしてください。できればお父さんお母さんが理想ですが、なかなか自分の気持ちを理解してもらえないなら、
- 担任や部活動の先生
- 親戚のおじさんやおばさん
⇒ 0570-064-556
一人で悩むのではなく、必ず自分の現状を理解してもらえる方に力になってもらってください。
本日のまとめ
死にたいという子どもは、
- 過干渉で育てられている
- 人生に希望が見えない
明日ですが、「中学生におすすめの辞書とは?」というお話をします。今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
道山ケイ
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